Long Novel
□V
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「あら〜? 久美、可愛いネックレスねぇ! もしかして大切な人からのプレゼント?」
後日、仕事仲間との昼食会にて。
隣にいたトミ子さんは私の胸元を見ると、ニヤニヤと頬を緩めながら尋ねてきた。
「…えっと……」
はにかむ私の胸元には、薄いピンク色の桜と薄い緑色のクローバーが、キラリと二つ。
「…はい、そうです」
それは。
私の大切な、大切な二人からのプレゼント。
優しい桜と、幸せのクローバーは…
胸の中で、これからもずっと輝き続けるのだった。
Fin.
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