さくぶん

□折原臨也の動揺
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来神ですわ。文化祭のお決まりネタです。

慌ただしい雰囲気の一つの教室。
何故こんなにもざわついているのかというと、文化祭のクラス劇のキャストを未だにきめていないからだ。みんなのお父さんでクラス委員の門田京平がみんなをまとめようとしているのだが。
「おいみんな聞け!!劇はシンデレラでいいんだよな!?ならなんで肝心な王子とシンデレラの役が決まらないんだ!!」
「え〜だっていい女の子役いないんだもん。」
「それなら門田君がやれば〜?」
「あ!!はいはい!それならそこでサボってる折原君なんてどう!?」
折原という言葉の教室が静まり返り動揺している本人へと視線が向けられる。
「俺!?」
「ふむ、臨也が王子か…。」
「えッ門田君何言ってるの?折原君がシンデレラに決まってんじゃん!!」
「はぁっ!?」
衝撃的な発言に耳を疑う門田をおいて、クラスはその話題で盛り上がっていく。
「あっ!それいいね!!」
「折原君かわいいし、ぴったりだね!!」
「まぁ…折原ならいいんじゃね?」
「そうだよな…」
クラスの空気がまとまってきていたその時。
「ちょっと待ちなよ。」
絶対零度の声がその場に響いた。   
教室がまた静まり返る。
「どうした?臨也。」
「どうしたもこうしたもないだろ!?なんで俺がシンデレラ役なんかッ…!」
臨也が憤りかけたその時、
「俺はお前のシンデレラ姿見てぇぞ?」
やけに落ち着いた声が聞こえてきた。臨也とは犬猿の仲の、平和島静雄だった。
「えっ…。シズちゃんがそう言うなら…でもッ…!」
「なぁ臨也ダメか?」
「…/////シズちゃんが王子様だったら…
やってあげてもいいよッ!?」
「おう。大歓迎だぜ。臨也姫。」
「シっ…シズちゃん…////。」

…こうして無事にキャストは決まったのである。
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