雲のひ路 きとぢよ
   をとめの姿 しばしどめむ


(―――天の風よ、雲の間の通路を吹き閉ざしておくれ。
天女をもうしばらく地上にとどめておきたいから)


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うちの子どんな子こんな子だよ!







 



 



 




あなたに伝えたいことがある

【凍花←睦月】

睦月
「凍花が席を外している隙にそのお茶を飲んだんだけど、不味すぎ。もしかしてお茶淹れるの苦手なの?」

凍花
「人が居ない時に何して……。これはわざと不味くしているんです。仕事中に飲んで、その不味さから集中力を取り戻すために」

睦月
「ふーん。てっきり凍花がお茶淹れるの下手くそなのかと思って、不器用で可愛いなあって思ったのに」

凍花
「……睦月くんの可愛いの基準は難解ですね」

凍花は俺を一瞥して、残りのお茶に口を付ける。
偶然にも彼女が唇を付けた所は俺が先程唇を付けた所と同じで、ドクンと心臓が跳ねた。




ため しからりし さえ
長くもなと 思ひけるかな



(――あなたに会えたら死んでも惜しくないと思った命ですが、
あなたの愛をかち得た今は、一刻でも長らえたいと願います)






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弁慶「貴女を家に帰す気はありません。ずっとここに居てください…僕の、隣に」


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