響合高校
□皆さん…(中略)…ましょう
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『皆さん、テストは正々堂々と受けましょう』
朝。
2年S組は相変わらず、いつもの風景。
目の前には先程校舎裏から帰ってきた2人が、血塗れのまま仲良くお喋りしている。
どうやら今日は引き分けだったらしい。
っていうかまず血を拭え、血を。
で、窓側の方ではスマデラのチーム戦をやる3人。
あ、試合終わったみたい。
……うわー今度はプレセアちゃんが怒ってるよ、こええ……。
しかし今日は幸いなことにリフィル先生がいつもより早く来た。
よかった、バトルが始まる前で。
しかも俺さまの目の前の2人もすでに雲行き怪しくなってきてたし……、リフィル先生様々だぜ。
「では日直、号令お願いね」
「だってさ、ジーニアス」
「いや、今日ロイドだから、日直」
とジーニアスは冷ややかにつっこむ。
「え、俺? じゃ、きりーつ」
言われてロイドくんは号令をかける。
「気を付けー、霊、着席」
なんか3つ目の言葉がおかしく聞こえたのは気のせいだろうか。
さて、とリフィル先生はクラスの生徒達に問い掛ける。
「みんなはもうすぐ修学旅行があるのを知ってるわね?」
しゅーがくりょこー? シュークリームがりょうこって奴食うのか!?
ロイド、それかなり無理あるから、てか逆にすごいよ、発想が、
修学旅行……、見学などの形で教育をするために、学校の行事としておこなう旅行、
とリフィル先生の言葉に、色々な発言が出る。
てか、マジでロイドくんの頭の中はどうなっているのだろうか。