響合高校

□皆さん…(中略)…ましょう
1ページ/13ページ



『皆さん、テストは正々堂々と受けましょう』




朝。
2年S組は相変わらず、いつもの風景。
目の前には先程校舎裏から帰ってきた2人が、血塗れのまま仲良くお喋りしている。
どうやら今日は引き分けだったらしい。
っていうかまず血を拭え、血を。

で、窓側の方ではスマデラのチーム戦をやる3人。
あ、試合終わったみたい。
……うわー今度はプレセアちゃんが怒ってるよ、こええ……。
しかし今日は幸いなことにリフィル先生がいつもより早く来た。
よかった、バトルが始まる前で。
しかも俺さまの目の前の2人もすでに雲行き怪しくなってきてたし……、リフィル先生様々だぜ。


「では日直、号令お願いね」

「だってさ、ジーニアス」

「いや、今日ロイドだから、日直」


とジーニアスは冷ややかにつっこむ。


「え、俺? じゃ、きりーつ」


言われてロイドくんは号令をかける。


「気を付けー、霊、着席」


なんか3つ目の言葉がおかしく聞こえたのは気のせいだろうか。
さて、とリフィル先生はクラスの生徒達に問い掛ける。


「みんなはもうすぐ修学旅行があるのを知ってるわね?」


しゅーがくりょこー? シュークリームがりょうこって奴食うのか!?
ロイド、それかなり無理あるから、てか逆にすごいよ、発想が、
修学旅行……、見学などの形で教育をするために、学校の行事としておこなう旅行、
とリフィル先生の言葉に、色々な発言が出る。
てか、マジでロイドくんの頭の中はどうなっているのだろうか。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ