小説と思われるもの(上記続き
□47000を踏んだ加奈子サマのリク物
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『思い立ったが吉日』
「うーん、ないなァ」
「もっとよく探してよ、言い出したのはロイドなんだから」
見渡す限り草原が広がる、テセアラのとある平原。
ロイドとジーニアスは、生い茂る草花をかき分け何かを探していた。
手には、探し物と思われるものの資料を持っている。
「あー、もう、めんどくさい」
「仕方ないだろ、しいなが店には売ってないって言うんだから」
「それだったらそれでさ、なんか特定の生息地とかないの? 例えば水の近くとか、日陰に生えやすいとか」
「あー……、聞いてねェや」
「一発殴っていいか」
「え、嫌d(がつっ!)痛っ、聞いた意味なくね!?」
どうやら2人は何かの植物を探しているようだった。
2人のコントはさておき、時間は今より少し戻る。
「しいな、俺“七草粥”ってやつ食ってみたいな!」
「じゃあ採ってきてくれよ」
回想終了。
短っ! とはアホ神子の意見。
そういうわけで、ロイドはたまたま近くにいたジーニアスに協力を要請。
露骨に断ったジーニアスの首根っこを引っ掴み無理矢理連れてきて、今に至る。
ちなみに、報酬としてジーニアスの武器を最強にカスタマイズ(*)するということで契約は成立している。
*玉は鉄球に棘、糸は細くて丈夫なワイヤー、玉を刺す剣には本物の刃物を使用、
持ち手はナイフなどに使われている握りやすいグリップ、といった最早凶器以外の何物でもない剣玉に改造すること。
「えっと、春の七草ってのはせり、なずな、すずな、すずしろ、はこべら、ごぎょう、ほとけのざ、って名前なんだよね。っていうかこれさ、」
ジーニアスが手にしていた資料を見ながら、一言。
「無理じゃね?」
資料というのは、しいなが描いた春の七草の絵だった。
ぶっちゃけ、あまり上手とは言えない。
というか、その辺の雑草と何が違うのかよく分からない。