短編夢

□Love is blind.
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【コイハモウモク。】








彼女は泣いていた。










「御免なさい」











兼続は右目に巻かれた真新しい包帯に触れ、少しだけ微笑った。








「戦場では仕様のないことだ」




「御免なさい」





「私にはまだ、左目がある」




「私、貴方を護りたかったのに」







「……泣かないでくれ」


















兼続は功を焦った彼女を庇い、右目を負傷した模様。
 

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