雑話

□四月バカ
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「ねぇねぇドーラク!!今日ってさ」
「あ?」
鉄火マキが水槽の向こうからドーラクにあることを教えた。



会議室でサカマタはカリカリとペンを走らせていた。
チラリと時計を見るともうとっくに日付が替わっている。

もうそろそろ閉館だな

サカマタは長時間座っていたことにより凝り固まった身体を伸ばした。
するとカツンという靴音をたててドーラクが入ってきた。

「どうした?何かあったか?」
「いや…」

声をかけるがドーラクはどこか言いにくそうに言葉を濁した。

「あの…その…よ…」
「なんだ?」

さらに言葉を濁すその様子にさすがにサカマタも何事かとドーラクの顔を覗き込む。
するとバッとドーラクは顔をあげた。
その顔はどこか思い詰めたような,覚悟を決めた表情をしている。

「おっ…俺…!!」
「な…なんだ?」

余りのドーラクの緊張っぷりにサカマタまで少々緊張してくる。
一体何を自分に伝えたいのだろうかと。

珍しく自分から夜の誘いでも言いにきたか?

サカマタは自らの予想に内心期待するが,その予想を打ち砕く言葉がドーラクから発せられた。

「俺,お前のこと大っっっっ嫌いだ!!!!」
「!!?」

突如発せられたドーラクからの言葉にサカマタは手にしていた万年筆を思いっきり握り潰してしまったが,正直気になんかしていられない。

何だ何かしたか!?何か気に触るようなことを俺は何かしたか!?いやいやあのバ館長じゃあるまいし,特に何もやらかしてはないはずだ。それについ昼の会議でも普通に会話したし,そもそも昨日の晩だってコイツと寝たぞ!?もしかして(※自主規制)を(※自主規制)して(※自主規制)を(※自主規制)した上(※自主規制)して(※自主規制)して(※自主規制)したからか!!?それとも…

様々な身に覚えがあるような無いようなことがサカマタの頭を駆け巡る。
ちなみにこの間約0.5秒である。

「サカマタ?」

万年筆を握り潰したまま動かなくなったサカマタをドーラクが心配気に見詰める。
するとサカマタはガタンと席を立つとそのままフラフラと頭を抑えながら会議室を後にした。

「サカマタ,ちょっ…何処に!?」

閉まったドアをドーラクが急いで開けようとした瞬間。

ズベガシャアアァァアア!!

何かが盛大に滑った音がした。
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