ヘタリア

□I Want You☆【伊英】
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「アーサー」

生徒会室の少し広い机の上で頬杖をつきながら愛しい恋人の名を呼んだ。

「ん?何だ・・・って、そこ俺の席、どけよ。」

言いながらアーサーは生徒会長専用の無駄に馬鹿デカイ椅子に座っている俺の前
まで来ると、もう一度どけ、と言った。

「ヴェ〜、どうしよっかなぁ♪」

そう言ってクスクスと意地の悪い笑みを浮かべると。アーサーはムキになったの


「うるせぇ!いいからど〜ぉけぇ」

と言いながらグイグイ俺を押してきた。

そんなしぐさまでもが可愛いくて、俺はグイグイ押してくるその細い腕を優しく
引っ張った。

するとアーサーはバランスを崩しちゃったようで、

「ぅ、わぁっ!?」

と小さな悲鳴を溢して俺の方に倒れ込んできた。

その小さなからだをぎゅぅううっと音がしそうなくらい優しく強く抱きしめると


「は、離せ!」

って顔を真っ赤にしながら逃げようと俺の腕の中で弱く抵抗してくるが、そんな
のはまったくの無意味な分けで、

なにより、小さく暴れる可愛い恋人を俺が逃が
す分けがなかった。

「アーサー、好きだよ」

腕の中に抱きとめたまま耳元で優しく囁くと、アーサーの体が面白いくらいビク
ッとはねた。

俺わそれに気を良くしてアーサーを膝の上に座らせると後ろから抱き込んだ。

「アーサー」

「な、なんだよ」

抱きしめてたら大人しくなったアーサーに

「ねぇ、俺の方向いて座ったよ♪」

と言うと

「な///ぜ、絶対ヤダ!!!」

と強く断られた。まぁ、そんなんで俺が諦めるわけないんだけど。

「アーサーお願い〜・・・ダメ?」

子犬みたい可愛いさを込めておねだりして、計算した角度に小首を傾げる。

押しに弱いアーサーを落とす作戦だ

「な・・・そ、そんなこと言ったって」

だんだんと語尾が弱くなってきた。もう少し
俺は顔がニヤケそうになるのを必死にこらえて、

正確には口かどが少し上がっち
ゃったんだけと。まぁとにかく

「アーサー。」

そう弱々しく言ってアーサー首もとに顔をう
ずめる、

「だ・・・だって」

「ん?」

「恥ずかしいんだよ!!し、至近距離でそんな///」

キュン

あぁ、やっぱり可愛いな。

言った後でこれ以上ないってくらい顔を真っ赤にしてるアーサーがたまらなく愛
しくて。
俺はその真っ赤なほっぺにキスを落とした。




ダメ、やっぱりアーサーが欲しいや。

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