08/24の日記

19:58
別世界への扉開きましょう
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時間と時間が交わる空間

人々はそこを『時間の狭間』や『時の狭間』等と言い、ある条件を満たした者がたどり着ける神殿の様な造りになっている場所

つまりは、その者が望んだ時間や次元の刹那、あるいは世界へ行くことの出来る空間


そこに一人の青年が白いローブを羽織り、フードを目深に被って錫杖をついて立っている

錫杖の先はリング状になり、たくさんの鍵がついている

他にも錫杖は持っていないものの、同じ様に白いローブを羽織ってフードを目深に被っている人物があと6人いる

その青年達は時の番人といわれ、その空間の管理者でもある彼等は願う


この空間に選ばれるものが来ないことを…

この空間に選ばれる条件は様々だが、ここへ来る殆どの者はその世界を心から捨てた人物

その時、その空間に戻りたくないと思う者が多くたどり着く…






今回もそのような人物達がやって来たようだね…

今回の一例を見てみよう…

この空間に選ばれた彼の名前は沢田 綱吉君

皆さんの知っての通り、ボンゴレ10代目候補の一人だった彼はその座を狙う少女に嵌められ、守護者達から過度な暴力を受け、世界に嫌気がさした為にこの空間にやって来たようだ…

彼を助けようとしたのはアルコバレーノの一人であり家庭教師でもあるリボーンだけ

彼一人では殆ど何も出来ず、二人で世界中を逃げ回っていたが、そんな生活に疲れてしまった綱吉君の言葉を信じて扉をくぐった様だね…


『初めまして、綱吉君…

ここは時の狭間と言われる空間だよ』

綱「時の…狭間?」

『君が世界に嫌気がさしてその世界から消えたいと願ったからやって来られた空間

君に合う世界への扉を開くための番人をしているんだ』

リ「どう言うことだ?」

『立ち話もなんだし…

こっちでゆっくり話そうか…』


そう言って俺はテーブルと椅子があるところまで連れていく

紅茶やお茶菓子を出してから話を進めた


空『ここでは俺の名前は空って言うんだ

君の世界の状況は知っているよ…

よく今まで我慢したね…』

リ「ツナに合う世界への扉を開くってのはどう言うことだ?」

空『綱吉君がいた世界へ嫌気がさしたから別の世界へ導くのさ

誰しも幸せになることが義務であり、権利でもあるんだからね

どんな世界がいいか言ってみてごらん?』

綱「ボンゴレとは関わり合いたくない…

もう皆の顔も見たくないし、普通の生活をしたい…です…」

空『この空間に選ばれたのだから、きっとそういう世界があるはずだよ

リボーンにはトゥリニセッテを置いていってもらわないといけないから、呪いを解かなきゃいけないね…

霧はどこにいるかな?』

霧『僕でしたらここですよ』


どこからともなく俺と同じ様に白いローブを羽織りフードを目深に被っている霧と呼ばれた人は、耳に藍色の石で出来たイヤリングをしているんだ


空『彼のリボーンの呪いを解くために祭壇の準備をして欲しい』

霧『それなら既に晴が準備を整えて待っていますよ…

彼は晴のアルコバレーノですからね

この綱吉君を追いかけて来た者達は嵐と雨が相手しています…』

空『よく雲が拗ねなかったね…』

霧『有り得ませんが、もしもの保険として祭壇の前に僕といましたから…』

綱「あの…もしかして、空さんて…」

空『俺はこの空間に選ばれた管理者の一人であって、名前は無いようなものだからね

それ以上は言ってはいけないよ、綱吉君…

それじゃ、祭壇で呪いを解かなきゃね』


俺はこの二人を祭壇につれていって、呪いを解いた…

すると彼のリボーンは大人の姿に戻った

いつ見ても格好いいから羨ましいよ…

その後、錫杖に付いている鍵のひとつが光ったのでそれを錫杖から取り、二人が入って来た扉とは別の扉に鍵をさした

この空間には扉が2つあって…

ひとつはこの空間に入る扉、もうひとつはこの空間から出ていく扉何だけど…


空『この世界は君の望んだものが揃った世界だけど、この扉をくぐったら後戻りできないけどそれでもいい?』

綱「えと…その…」

空『やっぱり即決は無理だよね…

覗いてみようか…』


この扉には小窓が付いているからその世界を覗くことが出来るんだ…


空『この世界はリボーンは情報屋で、綱吉君はその助手っていう役職をくれるみたいだね

表裏どちらの情報も一応扱ってるけど、一般人だね…

綱吉君は中学校に通ってる事になってるみたいだけど、これは日本の京都の学校じゃないかな?』

リ「あいつらがこの世界にいるんじゃ…」

空『安心して…
この世界にはいないよ…

いたとしても同姓同名か容姿が似ているだけの他人だし、ボンゴレというマフィアやトゥリニセッテの概念もないみたいだ』

綱「だったら俺…」

空『行くかい?』


力強く頷いた綱吉君を扉を開いて見送る


空『幸せにね…

リボーン、綱吉君を護ってあげてね
(俺の時のようにならないように…』


二人とも晴れやかな笑顔でこの空間を旅立っていった

その後、その世界の鍵は力強く輝き、光が消えたときには鍵が俺の手の中からなくなっていた

これでこの空間に未練を残した世界がひとつ消えた

あの二人を追いかけて来た人達は嵐と雨が追い返してくれるだろう…


空『心配事はひとつ消えたね…』

霧『僕達の様な想いをするなんて不幸せですからね…』

雲『もう幸せな世界に旅だったのかい?』

晴『これで極限にひと安心だな』

雨『こっちも終わったのな〜』

嵐『いつ見ても変わらずイライラする馬鹿どもだったけどな』

雷『あのツナには信じてもらえる人が居たんですね…』

空『みんなありがとう…

雷も、ここにいるみんなはお前の事を信じてるんだから…

お互いに信じてる人達しかいないよ?』


だって、ここにいるみんなは名前や立ち位置が違うだけで、同じ傷を抱えた者同士だからね…


―――――――

なんか出来上がったから載せとくだけ…

書けるなら短編集として書いて見たいかも…

因みに霧以外の皆さんは…
嵐は紅い石の埋め込まれたベルト
雨は蒼い石のペンダント
晴は黄色い石の埋め込まれたバングル
雲は紫の石の埋め込まれたブレスレット
雷は翠の石のヘアピン
空は橙の石の指輪を持ってます


設定としては、皆がひとりひとり違う世界でとある少女に嵌められ、この空間に来た

自分達に行ける世界があるものの、自分達と同じ様に傷付き、この空間に逃げてくる自分達と同じ存在のために最期まで導く為の使者としてこの空間に残る決意をした人達

あるいはこの空間の為に選ばれた人達

もちろん皆さんが思っている人物達ですよ


書けるといいな…(*´ω`*)

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