08/28の日記

15:53
別世界への別話T
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ここは時の狭間…

空は白いローブを羽織り、扉の前で瞳を閉じていた

今回もこの空間に選ばれた人がやって来たようだ…


空『初めまして隼人君…

ここは時の狭間と言われる空間なんだ…』

獄「…だ、誰だ…」

空『別にとって食ったりはしないから…

俺のここでの名前は空って言うんだ…』

嵐『俺は嵐な…

こっち来いよ、後の雲雀恭弥と沢田綱吉もな…』

雲「隼人達に何もしないだろうね…?」

空『それはもちろん、この空間に選ばれたのだから危害は加えないよ?

綱吉君も頑張ったね…』

綱「…………」


綱吉は無言で首を横にふった

獄寺達は嵐に連れられ、テーブルのある所まで行き、椅子に座るとお茶等が出てきた

空『君達の為に雷が用意してくれたんだ

ゆっくり話しをしようか…』

雲「ここはどこなの?」

嵐『早速だな…

ここは時の狭間と言われる空間
世界に嫌気がさした奴をこの空間が選び、いた世界からお前達のいるべき世界に導く為の空間だ

ここは空間に選ばれた者の望んだ世界に繋げる為の場所

俺達はそういう世界に導く為の使者ってところだ』

空『誰だろうと幸せになることが義務であり、権利でもあるんだからね

君達の中でこの空間に選ばれたのは隼人君だから、今回は隼人君が行きたい世界に導く事になるね』

獄「じゃぁ…俺達のいた世界で合ったことは全部…」

空『俺達、時の番人は知っているよ…

どんな世界に行きたいのかな?
とある少女に嵌められた元ボンゴレ10代目候補の獄寺隼人君』

嵐『その右腕の雲雀恭弥にボス補佐の沢田綱吉だろ…』

獄「間違ってねぇ…

だが、実力は綱吉と恭弥の方があるんだ…」


暗い顔をして、綱吉の手を握った


獄「俺がお茶を飲もうとして、教室にあった俺の水筒から出したんだが…

硫酸が入ってるとは気付かず口にしようとした時にそれをわざと煽った綱吉が喉を潰しちまった

愚かな元ボス候補さ…」

嵐『自分に力がない事を悔やむなら、今からでもいいから力を付けろ

てめぇの護りたいものを護るためにな…』

獄「違いねぇわな…

出来るなら俺がボス補佐の立場か、右腕の方がよかったぜ…

この二人に会うきっかけをくれたボンゴレには感謝だがな…」

空『他に望むことはある?

いっそのことマフィアと関係ない世界に行くことも出来たりするけど…?』

獄「なら、警察やFBIと言った政府や市民のために働く人の元に生まれたかった

そうしたらマフィアを撲滅出来る」

雲「いっそのこと僕達がFBIになってる世界にいけばいいじゃない…」

獄「普通そこまで望めねぇだろ…

その方が楽だがよ…」


その時、空の持つ錫杖の鍵のひとつが光った


空『隼人君達にぴったりな世界があるみたい…

見にいこうか』

嵐『雲と俺で追いかけて来た奴等足止めしてやる…

時間はたっぷりあるからよく考えろ…

その世界を選べば元の世界に帰れないんだからな…』

雲『獲物は全部僕にくれるでしょ?

取り零す気はないからね…』

嵐『俺は唯の保険だ…』

獄「お、おい…

ありがとな…」

嵐『信頼できる仲間は大事にしろよな…』


嵐と雲は獄寺達がくぐって来た扉に向かった

そして空は獄寺達を連れて、もうひとつの扉に向かった

空は扉の前で光った鍵を取り、扉の鍵穴に入れた


空『この世界は…

隼人君達FBIの特殊捜査部隊極秘捜査班になるみたいだよ…

綱吉君が班長で、隼人君が副班長兼参謀ってところかな…』

雲「ねぇ…僕はいないの?」

空『恭弥君は二人の部下って感じだね…

でも三人には上下関係はない』

獄「形式上の部下って感じか?」

空『そんなところだね…

君達の上司兼その特殊班を作るのは、ディーノさんだね…

この世界でもドジを踏んでるけど、やるときはやる男だから安心していいよ…』

獄「でもよ…

急に俺達みたいな何もわからねぇ奴がいきなり世界に馴染めるのかよ…」

空『そこも心配だよね…

んじゃ、ディーノさん呼んじゃおうか…』


そういうと空がディーノの前で扉を開き手招きをする…

ディーノは訳がわからないものの、行かなくてはいけないと思い扉をくぐる


空『初めまして、ディーノさん

いきなりで申し訳ないのですが、別世界の彼等を貴方の世界に連れていってくださいますか?』

デ「よくわからねぇけど…

俺のいる世界で面倒見ればいいのか?」

空『そうなりますね

彼等は自分達の世界に嫌気がさしてしまって、別の世界で幸せになってもらおうと彼等に合う世界を探してたんです』

デ「おぅ…任せとけ

ちょうど特殊班を作るところだったんだ!」

獄「俺達みたいな得たいの知れねぇ奴を信じるのか?」

デ「確かに弱くて頭が悪いやつは要らねぇけどよ?

力はそこそこだろう?
後は実力と経験積んでもらうだけだしな

俺こう見えても人を見る眼だけはいい方だと思ってるからな…」

雲「僕は群れるのが嫌いだよ」

デ「ツレねぇ別嬪さんだな…

三人なら文句ねぇか?」

獄「そんな簡単に決めていいのかよ…」

デ「俺のいる世界が選ばれて、俺がお前達を預かるのも何かの縁だ

出会いは大切にしねぇとな」

空『隼人君達はどうしたい?』


今まで静かに見ていた綱吉が獄寺の袖をつかんで微笑んだ


獄「どうした綱吉…?」

空『ボンゴレの血族特有の力の超直感じゃないかな?

隼人君と綱吉君は遠い血縁者だし』

獄「俺にその力がないのに、糞爺は俺を10代目候補にしやがったからな…」

空『それなのに血縁者を名乗る少女の演技に騙されて君達を見捨てたんだものね…

綱吉君は信じても大丈夫だって伝えたいんじゃないかな?』


空がそういうと綱吉は獄寺を見ながら頷いた

そうしたら雲雀は扉に向かって歩き出した
それを綱吉が獄寺の袖を引っ張って追いかける



雲「モタモタしてると置いてくよ?」

デ「凄い気分屋で、俺が苦労しそうだな…」

空『でも、楽しい生活になると思ってますよね?』

デ「そうだろうな…

根は真面目で、いい子達だろうな…

この世界が気に入ってくれればいいがな…」

空『それでは彼等をお願いしますね』

デ「ありがとうよ

こいつらは俺が大切に育てるぜ…」


獄寺達の後にディーノが続き、扉をくぐり扉を閉める

すると鍵が光輝き、光が止んだら鍵はもうなかった…


晴『極限楽しそうな世界だったな…』

雨『幸せになってくれるならどこの世界でもいいのな〜』

雷『獄寺氏とツナは従弟なんですか?』

霧『それは違いますね…

あの世界ではボンゴレの血族は大きく分けて2種類に別れてますから…』

雨『超直感と純粋な大空の属性を持つ初代の血筋と大空はもちろん多種類の炎を自在に操る2代目の血筋だろ?』

雷『じゃぁ…ツナは初代の、獄寺氏は2代目の血筋ってことなんですか?

それなら血の繋がりないんじゃ…』

雲『途中で初代と2代目の血筋が交わってるから血縁者になってるんだろ』

晴『全然意味解らんぞ』

嵐『遠い親戚ってところだな…』

空『嵐、雲ご苦労様…』

霧『またひとつ不安定な世界が消えましたね…』

空『この空間に選ばれた者が幸せになってくれるから、やりがいがあるよ…』


この空間には空と言うものがないけれど、きっと大空があったのなら晴れ渡る透き通った空が見られたことだろう




―――――――


捕捉説明


獄寺達の元の世界ではヴァリアーやキャバッローネは獄寺や綱吉達を信じていたが、助ける事が出来なかった人達

後にボンゴレと縁を切った人達でもある


これからの世界でのディーノはFBIの特殊班系の総隊長のポジションで、特殊班の1つにヴァリアーがあったり…


これもやってみたい嫌われの1つ

他にもやってみたいけど無理そうな物をこういう風にあげてくつもりです…

その内短編の方に書き直すかも…

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