06/14の日記

08:10
癒しの吸血鬼
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貴方は私の大切な人で

たったひとつの繋がりなのです

唯一無二の繋がりなのです


そんな貴方と過ごす時間は心地いいのです


貴方と貴方の友人だけが私の世界なのです


貴方の笑顔が私の世界に色をくれるのです


私は外を知らないから、貴方の見せてくれるモノが珍しいし

貴方の話を聞いていると、外は此処とは比べられないほど広いのですね


私は貴方が好きだけど、あの人は嫌いなの

私からいろいろ取るんだもの…


私から時間をとらないで
世界を奪わないで
色を奪わないで…


私から貴方(全て)をとらないで…



〜〜〜

此処は森にひっそりと佇む洋館

その中でも一画だけ窓のない所がある

そこには美貌と特殊な力を持っていた為、捕われた彼女がいる


彼女は癒しの力を持っていた


それだけではない

彼女は当時吸血鬼と畏れられる存在で、生を操ることが出来たのだ


それを脅威ととった者達が、幼い彼女を閉じ込め、出られないようにした

彼女は不老不死で…閉じ込めた者がいなくなり、彼女の存在が忘れられた

吸血鬼といっても人の生き血を啜る訳ではない

彼女はただ不老不死だっただけなのだ


彼女も死にたくても死ねず、幾年の時が流れた

そんな時に彼が彼女を見つけた


彼…ジョットは別荘に良さそうだと当たりをつけて屋敷へ入っていく

見た目は荒れ放題な屋敷だが、しっかりと作られていたからなのか、あまり痛んでいない屋敷の奥へ進んでいく


その時、ジョットの超直感が告げた
『彼女を助けよ』と…


彼女を見つけたジョットは彼女を解放するも、彼女自身が動けなかった


しばらくは彼女も楽しいときを過ごしたが、ジョットは彼女の能力を狙っている奴がいるのに気付き、信頼できる者達と相談した後に、未来に託すことを決めた


『我が意志を継ぎし強き者に彼女を託す』と…


ジョットは信頼できる者達と彼女を連れ日本へ渡り、一生を終える直前に彼女を眠りにつかせた


いつかジョットの意志を継げて、不死のみでも消せるほどの世界に愛されし者が現れるのを信じて…



ジョットの願いは叶い、彼女に光りがもたらされる日も近い




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双子の君(本編)で使いたいなぁと思ってるネタ


未来編が終わったら書こうかな?

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