04/18の日記

17:43
ある国の王子と王達の逃走劇
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藍色で2つのギザギザ分け目に、どこか南国果実を思わせる髪型の男が、フードを被った少年に話し掛ける


「そこの君」

「…っ!」

「フードをとってこちらを向いて頂けます?」

「何故…?」

「ある男を探しています

身長は君と同じくらいで、この国では珍しい髪色で、同色の瞳を持つ…」

「それなら人違いだ

僕は黒い髪色はしてないからね」

「…何故色が黒だと?」

「〜〜〜っ!」

「違うのならば、いいですよね…

念のため確認させて頂けますか?」

「…………」


男が少年に近付こうとしたが、少年が急に誰かに引っ張られてバランスを崩す

少年は青年の腕の中に抱き込まれ、小声で話を合わせろと言われた


「ちょっと…」

「すまないな…

待ち合わせに遅れてしまって」

「…貴方は?」

「あぁ…私はこの子の兄だ

今日は遠出して、この都へ買物にやって来た田舎の者だ」

「それにしては、服装が違いすぎませんか?」

「今日、この子が旅に出る前に餞別として私が買い与えた物だが?」

「そうですか…

その彼の髪と瞳の色は?」

「ダークブルーの髪にグリーンの瞳だが…」

「そうですか…ご協力感謝します

もし、黒い髪と瞳を持つ少年を見付けたら私に教えて下さい
私はD・スペードと言います

それでは」

「わかった…伝えよう」


スペードが少年達から離れ、姿が見えなくなる


「よかったな…

あれは貴様の家の者だな」

「…僕を知ってるの?」

「アラウディの弟だろう?

名前は確か…恭弥だな」

「貴方は?」

「私は隣のボンゴレ国の元王のジョットだ

王としての仕事が嫌になったから綱吉に全て引き継がせて旅を始めたのだ

恭弥に頼みたい
綱吉を支えてやって欲しい」

「僕は群れるのは好きじゃないんだけど…」

「聞くところによると、強い奴と闘うのが好きらしいじゃないか

綱吉は強いぞ?」

「…貴方の方が強いんじゃないの?」

「まぁ…そうだが…」

「貴方がたまに僕と闘ってくれるなら、やってあげてもいいよ?」

「……仕方がないか

綱吉を頼んだぞ
(それで綱吉を預けられるならよしとするか…)」

「どこに行けばいいんだい?」

「俺を捜してる、赤髪に顔の半分にイレズミの入ってる奴にこれを渡せばいい」

「そう…」

「すぐに会えるさ

恭弥が退屈しない様な者ばかりだ」

「それ嘘だっらかみ殺すよ?」

「極力嘘は言わんぞ?

綱吉を頼むな…」

「仕方ないからね」


そういうと、雲雀はジョットから手紙を預かると人込みに紛れて行ってしまった


「あと3人…か」


ジョットはそう呟き王都を背にして歩いて行った



数年後、王都の周辺国も今までよりも豊かになり、争いが無い世界が実現したとか…



―――――――



やってみたかったお話

あんまりまとまってないなぁ…


このあと、雲雀や骸が城で暴れて綱吉が困る所とか書きたいと思いつつ、書けずに終わるんだと思う話し……(´・ω・`)

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