03/03の日記

13:45
Dツナ 10年後
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《1ファミリーのボスであり、兄弟子である俺の特権》




柔らかな陽射しがカーテンの隙間からこぼれ、僅かに部屋を照らす

琥珀色の髪を持つ青年は眼を擦り、意識を覚醒させていく


綱「…ぅ…ぅん…?

んえ!!ディーノさ…っ!?」

デ「…ん…ツナ?…
ってか、大丈夫か?」


大きなキングサイズのベッドには、金の短髪を持つ成年が綱吉を見上げていた


綱「ぅぅ…頭が…割れそう…」

デ「あぁ〜
薬やるから待っててな

昨日あんなに飲んだからな…」


そう言われ、指を指された所にはローテーブルいっぱいに乗っていたり、一部床に転がっている空いているボトルがあった


綱「俺…あんなに?」

デ「飲んでる途中でツナが寝ちまったから、ベッドに運んだんだぜ?

覚えてないか?」

綱「…全く、何も…

ここ(ホテル)にどうやって来たかも覚えてないです…」

デ「…そっか…まぁ気にするな

それより、時間大丈夫か?」

綱「今日は、午後からディーノさんとの予定だけですから…」


そう言って、綱吉は苦笑した



昨日、ボンゴレの古株で、綱吉を慕い支えていた幹部の一人が抗争に巻き込まれて亡くなった

それを聞いたディーノは、その日の予定を全てキャンセルし、テーブル一杯に酒を用意した


葬儀に顔を出した後、泣きそうで、今にも死にそうな顔をして来るであろう弟分を迎えるために…



ディーノは薬を綱吉に手渡し、隣に座った


綱「…すみません

俺、ディーノさんには甘えてばっかりですね…」

デ「んなことねぇさ…

あんま考えんなよ」


ディーノは綱吉の頭を撫でる

綱吉はまた苦笑した


すると、扉がノックされ、獄寺が入ってきた


獄「失礼します…10代目は…

こちらにおられましたか…」

綱「うん…ごめんね?」

獄「いえ…昨晩からお姿が見えなかったので、まさかとは思ってましたが…」

綱「ディーノさんと飲んでいたんだ」

獄「そうでしたか…」

綱「じゃぁ…ディーノさん

俺、着替えてきますね」

デ「あぁ…

また飲もうな!」

綱「…はい」

獄「おい、ハネウマ!

気安く10代目を誘うなよ!」

綱「はいはい…

行くよ獄寺くん」


部屋を後にした綱吉達を見送った後、ボトルを片付けながらディーノは願った



(苦しくなったらここにおいで

ほんのひと時でも、俺がお前の逃げ込める場所になるから


でも、そんなことがないようになるなら何でもするから


いつも笑顔でいてくれよ)





―――――――


初のDツナ

頼れるディーノが書いてみたかったんですが…


かけてますかね?」

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