02/05の日記

10:06
サイコパスの思い付き
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注意
僕はそこまでサイコパスに詳しくないです


―――――――



「さぁ…始めようか」

『だ、ダメ〜〜〜っ!』


パァンッ…

渇いた音が辺りに響き渡る


彼女の制止を聞き入れられず、悲劇は始まりを告げた





きっかけは些細なことだった

いや…今だから些細な事だと言えるのだ


一人の潜在犯から拡がったサイコハザードの波

僅かでも潜在犯としての兆候があった者、あるいは潜在犯はみな色相が濁り、街は狂気に飲まれていった


それは、執行官も同じだった

差はあったが、一般人よりか色相が僅かに濁っただけですんだ


しかし、彼だけはそうはいかなかった


彼の色相はどんどん濁り、黒に近づいていった




そんな状態の中、彼等は槙島を追い掛けていたが、絞噛だけが単独で先行しようと進んで行く


『止まってください絞噛さん!

私は、貴方にドミネーターをむけたくありません!』

「甘いことを言ってるな常守
お前も監視官だろ!」

『宜野座さん、やめ…!』


――犯罪計数オーバー500

執行対象です、セーフティーを解除します――


「…………!」

『そん…な…』

「ギノさん…嘘…だろ?」

『こんな事ありえないわ』

「………これが…事実だ」

『だからって、絞噛さんにドミネーターを向けないでください!』

「あいつを中心に、またサイコハザードの波が起こってしまったらどうするつもりだ!」

「あぁ…それも面白そうだね」

「『!!?』」

「槙島…てめぇ…」

「待つんだ、コウ」

「絞噛 慎也…君にも興味はあるんだけどね…


でも今回は君が目的なんだ…

常守監視官」


槙島は朱に拳銃を向ける

しかし、絞噛がその間に入る


槙島はいびつに歪んだ笑みを向けながら告げる


「僕の期待を裏切らないんだね


さぁ…始めようか」

『だ、ダメ〜〜〜っ!』


パァンッと辺りに渇いた音が響き渡る

ドサッとナニカが倒れた音がした


気付くと朱は床に押し倒されていて、絞噛の右肩には紅い華が大きく咲いていた


『こ…絞噛…さん?』


彼からの返事はない

放心している朱のところに六合塚は駆け寄る


『…返事…してください
……絞噛さん!!』

『先ずは止血するわ

まだ息もあるんだから落ち着いて、こんなとこで取り乱さないで!』

『…嫌…いゃ…っ!!』

「貴様、何が目的だ!?」

「僕の目的かい?

クリアカラーの彼女の色相を濁らせてみたかったんだよ


ゲームのオセロの様に白が黒に変わる瞬間がね」

「何だと!」

「サイコパスは伝染する

あれだけ濁っていれば、彼の色相を利用して彼女のモノだって濁らせられると思ってね」

「まさか…嬢ちゃん!」

「縢!常守監視官の犯罪計数はどうなっている!」

「言われなくても、調べるところっすよギノさん」


――犯罪計数94

執行対象ではありません、セーフティーをロックします――


「まだクリアカラーの域みたいっすよ!

だけど、朱ちゃんにしては高すぎる数値ですね〜」

「六合塚、常守監視官を絞噛から引き離せ!」

『ぃゃ!…嫌〜〜っ!!』


――犯罪計数オーバー150

執行対象です、セーフティーを解除します――


「朱ちゃん!」

「嬢ちゃん!」

「ちっ…遅かったか」


皆が絶望に打ちひしがれる

彼女の色相はどんどん濁ってしまうと…


まさにそんな時だった


「…常…守…監視…官…」

『こ、絞噛さん!!』

「おち…つく、だ…俺、は…死んだり…し…ない…」

『……は、い…』

――犯罪計数アンダー30

執行対象ではありません、セーフティーをロックします――

「ギノさん…」

「見ればわかる」


「余計な真似を…」

「生憎…そんな、簡単に…死んでたまるか…よ!」

「まぁいいだろう…

まだ、次があるからね


それでは公安の皆さん
次の計画実行の日まで…」


そういうと槙島は、姿を消した





常守には絞噛が、絞噛には朱が必要になった



この気持ちは何だろうか

朱は考えるが、絞噛は気付いていた


執行官が監視官に対して決して抱いてはいけない、この気持ちの名を…



―――――――


最後はテキトーにぼかした感じの仕上がりに…

ドミネーターのアナウンスは、都合上欲しいところだけを書いてま〜す(`∇´ゞ

「公安登録監視官、警告…」の所は曖昧だったし、もっと長くなるから割愛(^_^;)


最近はまったので、書きたくてうずうずしていたんですよね♪

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