08/19の日記

23:03
なくても私は信じます1
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いきなり目の前に現れた紳士は俺にこう言った


「彼等は貴方様との血の繋がりのない赤の他人なのです」


疑問符が幾つも頭の上に浮かんでは消えを繰り返し…

証拠として見せられたDNA鑑定の診断書

それを信じたくは無かったが、俺の直感は真実だと突き付ける

俺は頭を金槌で叩かれたかのような衝撃を受けた



信じていた…

怒鳴られても、暴力を奮われても、気付くと頭を撫でて優しくしてくれた…俺をここまで育ててくれた母親

あんまり家にいる事はなかったし、記憶にも殆どないけど、たまに帰ってきた時に俺の顔を見た途端に、嬉しそうに笑う父親


その2人と全く血の繋がっていない…


「…でも、母さん達は…」

「貴方様は、血を継ぐ次代がいなくなった時のために、一般人の子として隠されていただけに過ぎないのですよ

貴方様の存在を裏社会から隠すために、血の繋がっていない一般人に預けられたのです」


現実を突き付けられた

俺は、血の繋がっていない一般人と監視役の子として今まで育てられていたのだ

貴重な血を引く次世代を担える者の…言わば予備(ストック)

血縁者であっても受け継ぐ事の出来ない場合、あるいは血縁者がいなくなった時のために隠されていた存在


次代がいなくなった為に俺に回ってきたのは、世界のマフィアの頂点のボスの座

そんなものが欲しい訳じゃない

でも、友として…仲間として過ごした日々が恋しくて


だけど、いきなり現れた彼女の方がみんなに慕われていて…

ボスじゃない俺とは…
価値のない俺とは一緒にいてくれなくて…


いま、あそこにいるだけで苦しくて

悲しくて…


「私共は、貴方様をお迎えにあがりました

奥様は、貴方様がお生まれになってすぐにお亡くなりになりました

私共の主は貴方様の酷い仕打ちにお怒りになられまして…

貴方様を連れて来るようにと仰せつかっております


勿論、貴方様が嫌がる事をするなと厳命されております故、今すぐに連れて行く様なことをする気はございません

私共に良い返事をなさるお積もりでしたら、こちらのブレスレットの飾りを回してください」


こんなモノを付けていたら、みんなが気付いてしまうんじゃないだろうか…

続く

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23:02
なくても私は信じます2
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怪訝な顔をして彼を見つめ返す


「心配には及びません

こちらのブレスレットは、霧の幻術が掛けられている為、使用者以外にはこの物と対になっているものを持っている私にしか見ることが出来ません」


俺は何故かホッとした

会って数分しか経っていないのに、彼は信用できる気がする

彼は優しく微笑みながら手を差し延べてきた


「今日は良いお返事よりも、貴方様を手当てする方が先ですので、一度手当て出来るところに行きましょう」


俺は迷うことなくその手をとった




数日後

並盛から一人の少年が姿を消した

少年の父親は数日待つも、帰ってくる気配がなかったからか、すぐに捜索するが一行に見つからない

少年の母親は、捜索願いを出したがただそれだけだった


少年が残していったモノは数多く、逆に持ち去ったモノはミトンの手袋とアニマルリングの2つだけだった




―――――――


何となく書きたくなったもの


悪女ちゃんに虐められてから3ヶ月程経過した頃

奈々さんや家光さんは実の息子として育ててきたのですが、肝心なところで信じてやれず…


守護者達は敵あるいは中立

中立組は、ツナがどうなっているか知ってるものの、手を出さない


ツナの本当の父親は表では有名な財閥の社長

簡単にボンゴレが手を出せないくらい世界に影響力がある


本当の母親は、初代の血を受け継ぐ人だった


ボンゴレ側が気付いてすぐに子供が生まれたので、ボンゴレの血を引いた子供を奪い、母親を一生地下牢に繋げようとした

しかしそれに気付いた母親が、子供を連れて逃げようとしたところ威嚇のつもりで撃った弾により命を落とした

そして子供は、沢田夫婦に預けられた


家光さんはボンゴレの血縁者ではない
もしくは、傍系で血が薄いので次代は無理と判断される



このあと、財閥を継いだツナとボンゴレが決着を…


ってなかんじ

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