‡裏‡

□【ワイングラス―後編―】
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「やめろっ!!」

叫ぶと同時に体を捻り、腰を浮かして何とかトランクスの行動を遮ろうと可能な限り悟飯は暴れるが、悟飯の抵抗も虚しくズボンはするすると脱がされてゆく。
脱がされたズボンが悟飯の膝の上あたりで止まった時、ぬめった光りを放つ悟飯のシンボルに、ごくり、とトランクスが唾を飲み込んだ。
その音が悟飯の顔の近くでいやに大きく卑猥に聞こえ、悟飯の背中をゾクリ、と電気が這い摺った。
恥ずかしい部分を晒されていながら隠す手段もなく、せめて羞恥に朱く歪んだ顔をトランクスに見られまいと、悟飯は思い切りトランクスとは反対方向に首を捻る。
その為、股間に顔を近付けてきたトランクスの行動は悟飯の視界に映らず、いきなり感じたトランクスの舌と熱い口内に、悟飯の腰が高く持ち上がった。

「はあっ!くふ、うっ…!…はな…せっ…!」

窪みからとめどなく溢れる悟飯の蜜をすべて吸い尽くさんと、トランクスは透明な体液を舌で掬い、悟飯の性器を口に含んではベロベロと舐め廻し、まるでお腹を空かせた子供のように貪欲に悟飯を貪り続ける。
無我夢中で施すトランクスの舌技はおおよそテクニックと呼べる代物ではなかったが、女を抱いた経験もない悟飯には、女の体内を思わせる口内の感触は刺激としては充分に強烈で、全身の震えが止まらない。
一点から何かを搾り取られるかのように感覚のすべてが股間に集中し、敏感になった部分は更に繊細にトランクスの舌の動きを感じ取る。
トランクスとのたった一回の行為しか経験のない悟飯が頂点まで昇り詰めるのに、さほど時間はかからなかった。

「ふぅぅっ…!はな、せ…っ!も、もうっ…あ、あっ!」

悟飯が体を引き攣らせながら精を吐き出す直前にトランクスは悟飯の股間から顔を上げ、勢い良く飛び出す白濁液をすべて手の平で受け止めた。
悟飯の射精の間隔に合わせてH型の操縦桿は小刻みに何度も手前に引かれ、急ブレーキをかけられたジェットフライヤーは2人を乗せたまま不自然な急停止と急発進を繰り返した。

「いっぱい出ましたね。ずっと溜めてたんでしょう。あんまり溜め込むと、体に悪いですよ」

切れ切れの息継ぎを繰り返す悟飯の耳元で、トランクスは勝ち誇ったように囁いた。
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