‡裏‡
□【ベルトの首輪】
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「やめろ、トランクス!あっ…!」
「そんな声出されて、やめられるわけないでしょう」
ここカプセルコーポレーションの社長室で、俺と恋人の悟飯さんは何度も抱き合った。
仕事中だという理由で、俺が求めても、悟飯さんはなかなか首を縦に振らない。
いつも、なけなしの無駄な抵抗をする。
「誰か来たら…う、んっ…」
うるさい口をキスで塞いだら、そのまま悟飯さん は何も言わなくなった。
俺は悟飯さんをその気にさせようと、遠慮のない濃厚なキスを続ける。
「んっ、くぅ…っ、ん、ん、ん…!」
悟飯さんから吐き出される、苦し気な声と苦し気な呼吸。
でもこれは、決して息苦しいからだけじゃない。
鼻にかかった悩ましい声で無意識に俺に応えて、悟飯さんは更に俺を興奮させる。
キスで脳を蕩かしてあげた後は、耳や首筋や悟飯さんの弱いところに次々とキスを落としていく。
躯は逃げられないよう、しっかりと抱き締めたまま。
それなのに悟飯さんは、ここと外界を隔てる扉を開けられるのを恐れて、何とか俺の腕から逃れようと懸命に躯を捻る。
時間どおりに悟飯さんが現れてくれた時、社長室には誰も近寄らないよう秘書達に頼んである。
カプセルコーポレーションの会長と孫家の家長とは旧知の仲で家族ぐるみの交流があり、中でも長男の悟飯さんが我が家全員のお気に入りなのは、カプセルコーポレーションの社員の間では周知の事実。
だから、学者という手堅い職を持つ悟飯さんが俺に逢いに来てくれる度、俺が秘書達に人払いをお願いしても誰も疑問に思わない。
それを知らない悟飯さんは、いつ何時開けられるか分からない扉への恐怖と、誰かに見られてしまうかも知れない羞恥に支配される。
「あ、あっ、や、めろ…っ!」
Yシャツの布越しに胸の輪郭をなぞれば、俺の指が敏感な部分を探し廻らなくても悟飯さんの乳首はズボンの中の悟飯さんと同じく固く、俺に感じているのを主張している。
たまにしか抱き合えないせいか、元々の体質なのか、相変わらず悟飯さんは感じ易い。
乳首の周りを指の腹で撫で、頭を爪で引っ掻き、二本の指でつまんで擦ってあげると、首を左右に振りながら悟飯さんが喘ぎ始める。