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□勇者300 interval (3)
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[勇者300〜interval]
【3】
王女を伴い次の時の狭間へ…王女の居城〜世界の破滅まで227秒─。
「さすが王女さまっ!あのようなモンスターを1撃でっ」
「きゃははは、あんなザコなど、矢が勿体ないわっ!!」
賢者が近衛兵マックスとジョニーに目配せをした。すかさずジョニーが王女からボウガンを取り上げる。
「あらいけない?!皆様ゲストですのに私ったら…爺や〜??ゲストルームは用意出来てますの〜?!」
王女は爺やを捜して広間から去っていった。
「いや〜頼もしい姫君だよな…」
入れ違いに、やっとスパイクタージュ(スパイク付の盾!だが、持ち手側もトゲトゲしていて、取り扱いが難しい。)を入手した勇者がやってきた。
王女と森で合流後、南の小屋でトライデント(でっかいフォークみたいな三つ又の槍。)も入手(現時点最高額!)したので、ようやく格好が付いてき…
樽と、まだ裸足なのは置いといて。(健康サンダル買えば良かったな…。)
ともあれ、薬草も補充したし終わリンゴも食べた。
「急ぐから部屋断ったよ…でも広間でちょっと落ち着かねぇけど、休んでくか??」
「そうしましょうよ賢者さまっ!!」
「あ、ああ…」
押し切られた。騎士は勇者にすっかり懐いている。無理もない、500年前の古の英雄など、この年頃の少年には+゚ネ申。+にも等しい。
「よし毛布貰ってこようぜ騎士!…っと、どこで…」
「はいっ!!」
言うが早いか、元気よく駈けていく、賢者の心のざわつきを知る由もない騎士であった。
─私はなぜ勇者を、王女を、懐かしく思うのだ…??─
「少しは思い出せ…た訳じゃ、なさそうだな」
賢者は勇者が傍へ寄って来たのに気付かなかった。
「早かったな…流石…」
勇者の手に毛布などない。
「いや〜アイツどこで毛布貰えるか解ってんのかね??」
「なっ?!」
間合いが近付く。
「俺、アンタの落ち着かない感じの理由、解るぜ??」
「…な、に?!」
勇者は下から覗き込むように賢者の瞳を見た。
「アンタは、多分…」
「賢者はま〜っ!!」
突如くぐもって喋る毛布の塊が猛スピードで突っ込んできて、勇者は避けた。賢者は…避けられなかった。
「あれ?!賢者さまどこに…」
「取り敢えずそこからどいてやれ騎士…」
勇者と騎士の声を遠くに聞きながら、[強制的に]眠れた賢者だった。
⇒to be continued…??
う〜む、今回も笑いは少なめ。
ただ、くれぐれも、樽。なんだよな…。樽の下はパンイチだし。2.5頭身ドットなら可愛い、で済むんだが。(^^;笑)
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