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振り返ってみた君は不安そうで、俺を見つめる瞳は酷く悲しそう。
「フレッド!」
君がそんな顔していると、俺まで泣いてしまいそうになる。
「俺が君を嫌いな理由を教えてあげようか?」
君は黙ってうなずいた。
それを見て俺はゆっくりと彼女に言ったのだ。
「君を好きでいられる自信ないんだよ。」
最後にごめん、と付け足すと君は顔を少し歪ませて俺に言った。
「私はそれでもいいよ。」と、やけに穏やかな声で。
「どうしてそんなに優しくするんだ。もしかしたら我慢できずに殺すかもしれない。」
「それもいいかも。」
「死ぬのは痛いよ。」
「我慢する。」
「ばか」
「うん、馬鹿かも。」
こんなに歪んでる俺に殺されてもいいなんて、本当に馬鹿だ。
でも、そんな君を俺は
(答えはもちろん)
主人公がフレッドを追っかけるお話。
これでおしまいです読んでくださりありがとうございました!