まるで風船
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「あ、ジョージ君だぁ」
そう言って微笑みながら手を振ってくれたのは我愛しのきあ。
「ジョージ君おつかれー!」
まったく心がこもってない笑顔で手を振ってきたのはフレッド。
気に食わない。
何が気に食わないって?
きあとフレッドが2人きりでいたことさ。
「きあ、フレッドに何かされなかった?」
「心外だなぁ、何もしてないよ!」
「フレッドには聞いてないから」
「ヒドくないか!?」
「きあ大丈夫だった?」
「うん、お話してただけだよ。」
いつもどうりに微笑むきあ、今日も可愛いなぁまったくけしからん。
「そういえばジョージ君、告白されてたんだってね。」
「えっ!?」
「フレッド君が言ってたの。」
フレッドめ、よけいなことを!
しかも本人笑ってるし、あの顔は確信犯だな?
「でも断ったよ。」
「え、そうなの?」
きあに言ったはずなのに、何故か横にいるフレッドが答える。
「フレッドには言ってません。」
「なんかジョージひどくないか!?」
そういうフレッドも邪魔するからおあいこだと思わないか?
「大丈夫だよフレッド君、嫌よ嫌よも好きのうちって言うじゃない!」
きあ、ポジティブすぎじゃないかなその思考。
いや、可愛いけどね?
#name#の言うことは全部かわいくて、もう食べちゃいたいくらいなんだけどさ。
そんなの所も大好き