まるで風船

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フレッドと廊下を歩いているとハーマイオニーと会った。


「やあハーマイオニー!」

「ハリーたちはどうしたんだい?」

「受けた授業が違うのよ。」

「…きあは?」


その名前を口にしただけドキドキしてきた。

これが恋というやつか…名前を呼ぶだけでここまでとは、恐ろしい…!


「今日も何処かに行ったわ。」


困ったように溜息を吐くハーマイオニー。

そうか…きあいないのか、はぁ…。


「そうだ!ハーマイオニー聞いてくれよ」


フレッドがニヤニヤしながらこっちを見てきた。
…なんだよ、いらないこと言うなよ。


「ジョージったらきあについてやたら聞いてくるんだぜ?」

「なっ…!」

「あら、きあが好きなの?」


何故分るんだ、いや、好きだけど!大好きだけどね!!?

でも、もうちょっと見てみぬふりしてくれたりしてもいいんじゃないのかなあ…!


「相棒の恋に協力してくれよ、なっ!?」


いや。いやいやいや!協力とかいいよ。

なんで本人差し置いてそこまで話が進んでるんだよ。


「別にいいけど、私そういうの得意じゃないから役に立てないわよ?」

「きあについて教えてくれればいいんだ」

「それならいいけど…。」


何でフレッドがあんなにやる気なんだ。お前のことじゃないのに。

はっ!も、もしやきあの事好きなんじゃないか…!?

確かに双子は趣味が被るしな…。

フレッドはライバルだったのかアアア!!

盲点だった、身近にいたから気づかなかったぜ…。


「フレッドオオ!!」

「何だ?」

「お前には渡さないぞ!!いいか、絶対だ!」

「はぁ?」



宣戦布告

  

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