短編
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次の日、千歳とかいうやつのクラスに行ってみたが千歳はいなかった。
千歳は始業式以来学校に来てないらしい。
こんな学校に来ないやつが九州二翼の片割れ?白石は何だかイライラした。
そして白石は決めた。よし、家まで押しかけてやろう。
それほど白石の気持ちは苛立っていた。
そして放課後、忍足に部活を休むとだけ伝え、職員室で千歳の家の住所を調べて、千歳の家に向かった。
一人暮らし?
千歳の家を見た率直な感想。
狭い木造アパートの二階。
まあ家族は九州にいるのかもしれない。
二階に上がり、千歳のドアを叩いた。インターホンは付いていない。
どれだけ安いアパートなんだ…
ドアを叩いても誰も出ない。
なんとなくドアノブに手をかけてみると
ガチャリ
開いた。
その瞬間奥から聞こえた。
「おーい…誰ばいね」
白石は瞬間的にドアを閉めた。
ただたんに驚いただけ。
すると今度は向こうからドアが開いた。
中から男が出て来た。
でかい体にモジャモジャの髪の毛と耳にはシルバーピアス。
この男が、千歳か。
(交り合う視線)(混じり合う視線)