『花』小説2
□ありふれた人生G
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俺は前しか見ていなかった。
前しか見る必要はなかった。
追いかける目標があって、側にいたい存在があって、守りたい背中があった。
…だから気付かなかった。
気付く事なんて、望んでいなかったのに。
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