【DB小説】ピッコロさんは俺の嫁!

□エピソード7 【秘められた力・主人公覚醒!?】
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「ああああああぁぁぁぁっっっ!!!」




「うああぁぁーっ!?」

「ぐああぁぁーっ!?」


架音の巨大な気に吹き飛ばされてしまったピッコロと悟飯。


そのまま、遠方の岩山に叩きつけられてしまった。



「ぐっ・・・大丈夫か悟飯!?」



「ゲホッ・・・はい、何とか・・・」






現在の状況が未だに信じられず唖然としている二人のもとへ、他のZ戦士達が大きな気に気づき集まってきた。




「おーい。でぇじょうぶか悟はーん!ピッコロー!」



「お父さん!」



「一体どうなってやがる!?まさかもう、人造人間が現れたんじゃないだろうな!?」

めずらしく動揺して、今にもピッコロに掴みかかりそうな勢いで問うべジータ。



「いや違う。あれは架音だ・・・・・」




「「「「「 !? 」」」」」



「何!?架音だと!?」


一体どういうことだ!?と、どよめく一同。



戸惑う彼らに、己が把握している限りの現状を簡潔に要約して伝えるピッコロ。



・・・・・・・・・・




「すげぇなぁ!やっぱアイツ、つえー奴だったんだなぁー!」

オラ、ワクワクしてきたぞ!と不謹慎極まりないことを言う悟空に呆れる一同。



「何、呑気なこと言ってんだよ悟空!!」



「そんなこと言っているときじゃないだろう!!」


クリリンとヤムチャは悟空に怒る。



「それよりもどうする?このまま放っておくわけにもいかんだろう。」

架音がいるであろう、おびただしい気の溢れ出している場所を目で指して問う天津飯。



黙る一同。

力づくでいけないことはないが、架音はあくまで普通の人間だ。

下手をすると命まで奪いかねない。



一同が考えこんでいる中、一人べジータが前へ出た。



「おい。どこへ行くんだべジータ?」

不思議そうに尋ねるヤムチャ。



「フン。決まっている。この俺様が貴様らクズ共に代わって事の事態を治めてやるんだ。ありがたく思え。」



「事態を治めるって!?一体どうする気だよべジータ?」

何かよからぬ気がして、慌ててべジータを追うクリリン。



「要は奴を止めればいいだけだろう。」



「べジータ。お前まさか・・・!?」



「この事態を招いたのはそこのナメック星人の落ち度以外の何でもないがな。今日はその失敗に礼を言うぜ。この俺様の修行の成果を試すには少々足りんが、ウォーミングアップぐらいにはなるだろう。」

ニヤリと口角を上げ、飛び立つべジータ。

それを慌てて止めにかかるピッコロ。



「オイ待てべジータ!アイツの身体は普通の地球人と何ら変わりの無い・・・・・」



「知ったことか!もし、奴が死のうとも俺には何の関係もない。」

その時は貴様の指導不足だったとでも思いやがれ!とピッコロの言葉も聞かずに飛び立ってしまった。



「行っちまったよ・・・・・」



「どうする?俺達も行った方がいいんじゃないのか?」



「あぁ。べジータなら十分に止めることは出来ると思うが。架音が殺されてしまっては適わんからな。」



「そぉか?オラはでぇじょうぶだと思うぞ?」



「「「 !? 」」」

楽天的に言う悟空の言葉に驚く一同。



「大丈夫だと?べジータが手加減するとは思えんが。」



「そうだよ。本気で言ってんのか悟空?」


怪訝そうな顔をして悟空に聞き返す天津飯とクリリン。



「あぁ、そうだ。それよりもむしろ・・・」


ひょっとするとべジータの方が危ねぇんじゃねぇかな。と口元に薄笑いを浮かべて言う悟空。


これは完全に悟空が強敵を見つけて楽しそうにしているときの表情そのものだった。



その表情に唖然とするヤムチャ・クリリン・天津飯。

一方のピッコロと悟飯はその言葉を聞いて冷や汗を流しつつも、どこか納得している様子だ。




「どういう意味だ・・・?確かにこの気の量には圧倒されるが、このぐらいなら俺達でも・・・・・」



「確かにこの気のままなら天津飯達でもでぇじょうぶだと思うぞ?」



「何だ?やけに引っかかる言葉だな。それではまるで、架音が俺達よりも強いみたいじゃないか。」



「あぁ。架音にとっちゃ、こんなの序の口のはずだ。オラはもっと上があると思ってる。」



「もっと上だと!?そんなはず・・・・・」



益々驚きを隠せない一同に少し間をおいて告げるピッコロ。

「いや、孫の言うとおりだ。架音はまだ、ほんの少ししか気を放出していない。本当はもっとたくさんの量の気を身体に宿しているはずだ。」



「どういうことだピッコロ・・・!」


そこでピッコロは自分達が開放してしまった架音の力はほんの少しであることを説明する。
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