【DB小説】ピッコロさんは俺の嫁!
□番外編 『俺だって男ですから』
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−それは、ある日の修行中のことだ。(ピッコロ視点)
そのとき俺は、架音と組み手をしていた。
(いまいち修行に身が入っていないな・・・)
そう感じ喝をいれてやろうかと思ったが、その姿勢とは裏腹に顔は至って真面目だった。
(精一杯やってこれとも考えられん。コイツ、一体何を考えてやがる・・・・・)
[架音の心の中]
『あー、修行ダルイなー。どうせならデートがいいなー。』
(やっぱ他事考えてやがったか・・・・・)
はぁー。と心の中で溜息を漏らすピッコロ。
『まず、このカッコが駄目だよなー。こんなんじゃ、身がはいらねぇよ。』
(何、修行着のせいにしてやがる。貴様の集中力の問題だろうが!)
『どうせならチャイナドレスだろ!あれ、武道家っぽいし。』
(はぁ?チャイナドレス?あんなもんじゃ余計に動きにくいだろうが。そもそも、貴様あれ程男だといいくさっておいてドレスが着たいだと?)
架音を蔑んだ目で見て、フン。と鼻で笑う。
一方の架音はそんなことには気づきもしないで未だに真面目な顔で妄想に浸っている。
『そうしたら動くたびにサイドの切り込みから美しい太ももがチラチラ。』
(・・・は?)
『上段に蹴りを入れようと足を振り上げたときとか気を使った大技でスカートがめくりあがったりしたときなんかモロじゃねぇか!・・・てか、ピッコロさんてノーパンって噂が・・・・・』
「そんな下らんことを考えている暇があったら、もっと修行に集中しやがれ!!!」
架音がそこまで妄想を進め、鼻血を噴きださんとしたと同時に見事にピッコロのスカイアッパーが決まったのだった。
このことがあってからというもの、架音がこちらを見ながらやけに真面目な顔をして考えているのを見ると鳥肌が止まらないピッコロであった。