【DB小説】ピッコロさんは俺の嫁!
□エピソード4 【ツンデレな彼女】
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「はぁあぁ〜・・・・・」
現在、ブルマ宅にて机に突っ伏し、盛大に溜息を漏らしているのは現在進行形でピッコロに片想い中の架音である。
架音がピッコロに弟子入りしてから、早一ヶ月が過ぎようとしていた。
「ずいぶんとお疲れみたいね。大丈夫?」
ピッコロももう少し加減してあげればいいのに。と架音を心配しつつ、ピッコロに対して不満を漏らすブルマ。
たしかに毎日毎日、来る日も来る日も朝から晩まで修行三昧では疲れが溜まるのはもっともで、倒れてもおかしくないほどである。
「いや、確かに疲れてはいますけど・・・」
そうじゃなくてですね。と体を起こす架音。
「俺達、もう一ヶ月なんですよ。」
「?」
「いい加減、手くらい繋いだっていいじゃないんですかね!?」
「・・・は?」
全然技を教えてくれない。とかそういうことを言い出すのかと思えば、予想外の言葉にまぬけな声を漏らすブルマ。
そんなブルマを他所に架音は言葉を続ける。
「だってね、一ヶ月っていったら普通のカップルならもう、あんなことやこんなことまでしてるような時期じゃないですか!それが何です!俺達なんかキスどころか手すら繋いでない状況ですよ!どこまで純情なんだ!?って話じゃないですか!!」
急に立ち上がり、興奮気味にそんなことを訴える架音にドン引きしつつ、落ち着かせようと一旦椅子に座らせるブルマ。
「今時のカップルがどうとかはおいておいて、あなたの言いたいことは良く分かったわ。」
ただね。と間をおいて付け加える。
「あなた達、カップルじゃないでしょ。」
「グハッ!!」
ブルマのキツイ一言に架音は心に100000000のダメージを受けた。
「架音ちゃん!?」
いきなり吐血して倒れた架音を見て悲鳴をあげるブルマ。
「そ・・そうか、俺達って恋人同士じゃなかったのか・・・。俺はてっきり、一緒に修行してもいいイコール交際承諾かと思っていたのに・・・・・」
そうだったのか。と盛大に落ち込む架音。
「甚だし過ぎる勘違いね・・・」
あなたのその頭が羨ましすぎるわ。と頭を抱えて溜息を漏らすブルマ。
「そうか!だから、あの時・・・」
「?」
[次ページより回想]