【DB小説】ピッコロさんは俺の嫁!
□エピソード3 【お嫁様はお師匠様】
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「一体、俺の何が悪いというんだー!」
一人、窓の外に向かって叫ぶ架音。
「頭じゃない?」
近所迷惑でしょうが!とスリッパで架音の頭をシバくブルマ。
「いって・・・(泣)」
涙目で頭を抱えてうずくまる架音。
「そもそも相手が悪すぎるわ。」
諦めなさい。と言いながら、架音にコーヒーの入ったカップを渡す。
ありがとうございます。と、素直にカップを受け取る架音。
「ブルマさんだって応援してくれるって言ったじゃないですか。」
「だって、面白そうだったんだもの。」
コーヒーを一口、口に含み、ほぅ。と息を漏らすブルマ。
「そもそも、恋愛感情の存在しない相手をどうやって惚れさすっていうのよ。」
「それは・・・・・」
ブルマの言葉に口ごもる架音。
「あなたならピッコロよりもふさわしいお嫁さんを見つけることが出来るはずよ。」
優しく、子供を宥めるような口調で言うブルマ。
ブルマの言葉に少しムッとしてしかめっ面をする架音。
「ピッコロさんよりいい人なんて他にいませんよ。」
口を尖らして、拗ねたように答える。
「何であなたがそこまでピッコロにこだわるのかは分からないけれど。お嫁さんならもっと可愛らしい子の方がいいんじゃない?」
「いえ、ピッコロさんがいいんです。」
とうとう机に突っ伏してしまった架音。