【DB小説】ピッコロさんは俺の嫁!
□エピソード4 【ツンデレな彼女】
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−それは、ある晴れた日のこと・・・
「やぁ!My sweet honey!今日も相変わらずお美しい!」
そう言って、相変わらずのヘラヘラとした顔でピッコロに手を振る架音。
一方のピッコロはというと、当然のことながら無視。
ピッコロの側まで歩いてくると、ピッコロの右手をとり、少し腰をかがめて手の甲にキスを落とす。
そのせいで、顔に血管を浮き上がらせ、今にも殺してしまいそうな剣幕で、怒りでプルプルと体を震えさせながら固まるピッコロ。
「誰が、ハニーだくそったれ!!朝っぱらから気色悪いことをするな!!」
怒声とともに架音を殴り飛ばす。
架音はそのまま岩に叩きつけられ、その衝撃で崩れた岩の下敷きとなる。
怒りに我を忘れていたとはいえ、さすがのピッコロも今回ばかりはやりすぎたと顔を青くする。
「・・・おい、大丈夫か?」
(むしろ、死んだだろ・・・)
そう思いながらも、架音に近づき上に積もっている岩をどけてやる。
呼びかけても架音はピクリともしない。
(本当に死んでしまったか・・・?)
そう思ったとき・・・
「もー!激しすぎるぜピッコロさん!一瞬、マジでお花畑見えちまった!」
それだけ愛が深いってことだよな!と何もなかったかのようにヘラヘラしながら復活した架音。
相変わらず言葉の止まらない架音を他所に思考停止するピッコロ。
(不死身かコイツ・・・・・)
変態の恐ろしさを実感した瞬間だった。
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