学園パロ<book>
□強く生きてみようと思う
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キーンコーンカーンコーン
「ねねっ。ルーシィは何か部活入る予定?」
授業終了と共に声を掛けてきたレビィに、“うーん”と首を捻る。
部活に参加するかどうかはまだ決めてないのだけれども…そもそも。
「どんな部活があるのか、教えてくれる?」
どんな選択肢があるのかすら分からないのならば、悩みようがない。
“それもそうね!”とぽんと手を打つレビィ。
…やっぱり、どこか天然…いやいや。素直なのよね、きっと。
瞬時に前向きに脳内変換するルーシィだが。
その読みはハッキリ言ってしまえばピンポンピンポン大正解!
ルーシィ以外、全ての人が知っている周知の事実だったりする。
「ルーシィは何か見てみたい部活、あるー?」
逆に問われて考えてみるものの。…いまいち、ピンとこない。
今までろくに“学園生活”というものすら経験した事がないのだ。
部活動、と一言で言われても、その内容は文字から仕入れた知識しかない。
百聞は一見にしかず。
「とりあえず、目ぼしい所を順番にお願いしてもいい?」
“面倒な事を頼んでごめんね”と手を合わせるルーシィに、レビィは“うん!”と笑顔で頷いた。
*
「まずはどこから見に行こうか〜」
人差し指を顎に当て、むむむ…と考える仕草をするレビィ。
ルーシィはその横をただ黙々と歩く。
レビィに全てを委ねたからには、邪魔しないでおこう。…そう思ったのだが。
“どうしよっかなぁ…”とぶつぶつ言いながらウロウロとさ迷うばかりのレビィ。
―…まさか。迷子になってる訳じゃ、ないよね?
未だに校内で迷うと言っていたレビィの笑顔が脳裏を過る。
図書室には迷う事なく辿り着けたようだが…。
(そういや、あの時は私の方が先頭に立って歩いていたっけ)
「うーんと…。あっちは確か職員室で…こっちは保健室…。うーんと」
ぽろぽろ耳に聞こえてくる言葉は、疑問を通り越してすでに“不穏な気配”。
それに、実はさっきから気になっていたのだが。
何故だかレビィは、同じ廊下を行ったり来たり。また戻ってきたり。
もしかして。もしかしなくても。
行く場所を悩んでるんじゃなくて。
“目的地へ辿り着く方法”で悩んでいる…?
いやいや、それはいくら何でもさすがにね〜、と思いつつ。
同じ廊下を5度通過した事で、ルーシィにも焦る気持ちが生まれる。
「ねぇ、レビィ…」
「なーにー?ルーシィ」
「まさか…迷子になってるとか…言わない?」
“びくぅ”とあからさまに体を揺らし、フリーズするレビィ。
そんな彼女を見て、…ルーシィは思わず“ぷっ”と笑いが漏れた。
「校内の案内はまた今度でいいから、今日は外をお願いしてもいいかな」
複雑に入り組んでいる校内とは違って、広いグラウンドならば迷わないだろう。
そう考え、伝えたルーシィに、やはりレビィは“うん!”と頷く。
「そうだね。校内より外に行こう!」
ナイスアイディア!と小さくガッツポーズをするレビィに。
ルーシィはただくすくすと笑い続けた。
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2011.02.10
レビィちゃんがだんだん崩壊し始めているナゾ。
ドウシテー!(;ωノ|柱|。。。
今時の高校生は部活動をしないとラジオで聞いたのだが、本当なのだろうか…。
song:花のささやき