記念ss
□ひな祭りclap小説
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今日はひな祭り。毎年ギルドでは3月3日にある行事が行われている。それは・・・
「写真撮影!?」
「えぇ、そうなの。毎年、ギルド内の女の子はお雛様の様に着物を来て、お内裏様役の男の子を1人選んで一緒に写真を撮るのよ」
「へぇ。だからジュビアもカナも着物着てるのね」
「さ、ルーシィも着替えに行きましょう!!」
「え、ちょ、私はいいですって!!」
「まぁまぁ、そんな事言わないで♪」
ルーシィは強制的にミラに隣の部屋へ連れていかれた。その中には沢山の着物があった。
「うわっ!!すごーい!!」
「ルーシィはどれがいい?」
「えーっと・・・あ、これ!!これにします!!」
「分かったわ、じゃあ着付け開始ね♪」
ルーシィが選んだ着物は赤がベースの着物で沢山のピンクの花が咲いていた。その着物をルーシィがミラも手伝いを借りながら着ていく。
「ふぅ・・着れたぁ」
「とっても素敵よ!!すごく大人っぽいもの、ルーシィ」
「ほ、本当ですか//?」
「えぇ!!あ、そうだ。髪もアップにした方が絶対似合うわ♪」
ミラはルーシィの髪を上の方で束ねた。
「うん、完璧ね♪」
「ありがとうございます!!」
「どういたしまして!!ところで、相手役は誰にするの?」
「うーん・・・」
「まぁ、一度この部屋から出て皆の所へ行きましょう!」
「はい」
ルーシィとミラは部屋を出た。すると、ルーシィは物凄い視線を感じた。
「ルーちゃん、すっごくキレイ!!」
「あぁ、とても似合っているぞ!!」
「ありがとう、レビィちゃんにエルザ!!」
「なぁ、ルーシィ!!俺と写真撮ろうぜ!!」
「いや、ナツより僕の方がルーシィに似合うよ!!」
「いいや、ナツやロキなんかより俺の方がいいって!!」
ナツ、ロキ、グレイがルーシィの前にやってきて口論している。そして、ジュビアが登場した。
「グレイ様!!ジュビアと写真撮りましょうvv」
「ほら、グレイ。君にはジュビアの誘いが来てるじゃないか!!ルーシィは僕とナツで決めるからさ」
「そうだ、そうだ!!」
「ね?いいですよね、グレイ様」
ジュビアはグレイの腕を掴んでグイッと引っ張った。その時、ルーシィはグレイの服の裾を握った。
「・・ルーシィ?」
「あ、あの//・・・写真、一緒に撮って//」
「!!・・・俺でいいのか?」
「うん//」
「そっか、サンキュ!!//さ、行こうぜ!!」
グレイはジュビアの手を振りほどいて、ルーシィの手を掴み写真撮影が行われている部屋へ向かった。そこにはミラが立っていた。
「ルーシィはグレイに決めたの?」
「はい!!//」
「そう、ならグレイはこの部屋に入って着替えてね♪」
「え、俺もかよ・・」
「当たり前じゃない!!さ、早く」
グレイはミラに部屋へねじ込まれた。しばらくするとグレイもお内裏様のような格好をして出てきた。
「グレイ、カッコいい!!//」
「サンキュ//・・・でもルーシィはすっげぇキレイだから!!」
「あ、ありがと・・//」
「ほら、2人ともここに座って!!」
金屏風の前にある2つの椅子に座り、写真を撮った。その写真がお互いの家の写真楯に飾ってあったのを知ったのはもう少し先の話だ。
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