Caracter Story
□奏編
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「ハァ………。」
「おぃ、だから理由は何なんだよ奏!」
暦には絶対に言わない。笑われそうだから。
っていうか、なんか今暦とは喋りたくない気分だから。
まぁ、笑われても竹刀で一本入れるだけどね。
昨日の衝撃を思い出していると、すでに学校へと近づいていた。
校門前で淕君を見つけ、(暦を置いて)駆け寄る。
「ぁ、奏おはよう♪」
淕君が俺に気づいてあいさつをくれる。
一年前、俺がここに引っ越してきてからできた…大切な友だちの1人。
そこから淕君と一緒に2−Cの教室へと向かった。
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1時間目は体育。
体育は、B組とC組が合同でやることになっている。
今は体力テストを行なっていて、今日は反復横とびを測定することになった。
着替えが遅れてみんなより後に体育館へ向かうと何やら優希と暦が言い争っていた。
「んだとテメー神谷!嘘じゃねぇっつの!!」
「ホントにー??」
「俺の奏ができねぇワケねぇだろ!!」
「あっ!ずるいよ、奏は俺のだって!!」
なんか俺の名前が出たようなきがするけど…
今日は気が乗らないからいいや…
「死にさらせ神谷!!俺の方が奏のこと知ってんだよ!!!!」
「俺の方が奏大好きだからいいよっ!!」
「それなら、俺の方が奏の事s…」
終わらせた。
竹刀で一発入れてやった。
何あの会話。 俺が恥ずかしいだけだよね?
「奏っ…俺の方が奏のこと好きだよねっ!? ぐはっ!!」
スパーン…、と綺麗な音が体育館響き渡った。
最近優希がよく暴走するからな…常備しておこうかな?
先生からの集合という声に、みんなが集まっていった。
もちろん、気絶してる2人は除いて。
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