Caracter Story

□奏編
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「………ハァ」


登校中、溜息をつくと何故か隣にいる暦から理由を問われた。


「……お前、今日家出てからずっと溜息ばっかじゃねぇか!
 どうしたんだよ!?」


あれ…暦ずっといたんだ、知らなかった。



理由か…それは──…







毎週木曜日の晩、俺はテレビをかじりつくように見ている。

大好きなお笑い番組を見るために。

大好きな芸人を…キシタニ≠見るために。


キシタニのネタを見ているとつい、腹筋が辛くなるほど笑ってしまう。

かづまにはいつも『おま、キャラ崩壊しすぎだろ…』とか言われてしまうけど。


かづまにも…友達にも何と言われようと俺はキシタニが大好きだ。


その、俺が愛してやまないキシタニ≠ヘ、
毎週木曜の晩の番組に司会として出ている。

もちろん俺はリアルタイムで見て、録画して、何度だって見る。



そして、昨日も習慣のようにテレビの前に当然のごとく座り、見る予定だったけど…


用事で家に帰ることが出来なかった。


録画しているから、と仕方なく思い楽しみに家へ帰ってテレビを見てみると…


やってしまった。





もっとちゃんと新聞さえ見ていれば犯さなかったミスを…俺はしてしまった。





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