登場人物紹介
□character
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・アリス
推定十三歳の幼い少女。
貴女であるため、外の世界へ一人での外出は許されないという堅苦しい習わしの中、何不自由のない裕福な生活を送ってきた。
しかし、本人は縛られた環境に心の内で不満を抱き、外の世界がどんなものかと何時しか興味心を芽生えさせていた。
・時兎（トキト)
この世界で唯一、時を司るという力を持つ者。理不尽にもこの力の影響により、彼には、人が辿るべき運命を全て分かり切っている。そのため、この世界の全ての者が、彼に一目置いているらしい。中には、彼に振り回されて、彼から非難する者も居れば、逃げるように距離を置く者も居るという話。
トレードマークのように、常に両手で抱えるほどの大きな時計を持つ。
その姿は如何にも、時を司れるという印象を持つだろう。
・バロン（ネコ化）
ネコ化はネコ化でも、チェシャとは異なる能力を持つ。時兎ですら未知と言われているほど、謎に縛られた逸材。
ハット帽を愛用し、黒一色の服で着飾っている。誰に対してでも丁寧に言葉を選んで話す姿は、とても紳士的だが隠された本性は、対照的なもの。あのネコ好きなハツカネズミでさえ毛嫌いしているとか。
女王に打ち首の対象とされているため、人知れず誰も立ち入れないような場所で身を潜めるという、肩身の狭い生活を送っていたりしてあまり人前に姿を見せるような自殺行為はしない。
・リア（ハツカネズミ）
ネコ食いで名の知れた不可解なネズミの少年。廃家を漁り自分の住処にしてしまうような手の負えない奴。世間では”知能に衰えた生物”で解釈されているが、ネコに対しての執着心だけは計り知れない。
オズがもっとも苦手とする人物。何でも、名を聞くだけで鳥肌がたつらしい。