†童話†
□暗闇に堕ちる
2ページ/21ページ
いつからだろう
全てが悲しくて、苦しくて。
もう何も見たくないと
信じたくないと
心が悲鳴を上げた。
死にたいわけじゃない
ココにいたい
息をしていたい
だけど、
僕はいてはいけない存在のような気がして。
全てが怖くて、辛くてどうしようもなくなった。
いなくなりたい
消えてしまいたい
誰の記憶にも残らずに、この世界からそっと消えることが出来ればいいのに。
だって、
この世界に存在することは、こんなにも辛すぎる。
ずっと夜のままの心に
優しい夜明けが訪れることなんて
きっと永遠にない。
消えてしまいたいと思う衝動。
それを止める術など、僕にはない。
◆暗闇に堕ちる◆
.