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□[魔王に注意]
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「オイ」

「はい……」


ただいまセンセーと個人面談中。

そして何故かアタシは、床に正座中。

地味に足が痛い……。


「お前、進路どうするつもりだ?」

「や、出来るなら就職しよーかと……」

「お前じゃ無理だ。」


即答!? そこまで一刀両断しなくてもいいとアタシは思うんだ!!


「だいたい、真面目に授業も受けてないお前が………って、聞いてんのか。シャナ・ウェバンス」

「へ? ああ、聞いてますよ、一応ね」


そう適当に答えるアタシにセンセーは深く溜め息を吐いた。

溜め息を吐きたいのはアタシの方だ。もう10分くらい魔王を待たせている。

そろそろ、いや、絶っっ対限界なハズ!!


「はぁ……。」

「センセー、もういいですか。てかいいですよね?」


このままじゃアタシの命が危ういです。


「アホか。お前みたいな問題児、強制居残りだ」

「はあああ!!?」


ちょ、待て待て待てッ!!! そんなことしたら、マジで魔王が―――


「それなら僕が引き受けましょうか?」


―――…来て、しまった。


「ウォーカーか…」

「センセー、早まらないでっ! アタシはまだ死にたくないよっ!!」

「何を大袈裟な…」


ちょ、アンタこの人の怖さを知らないからんなこと言えるんだよッ!


「学年1位のウォーカーに教えてもらえば、嫌でも頭に入るだろ」

「んなっ!!」


じゃ、頼むぞ。なんて言って薄情なセンセーは帰ってしまった。


「無情にも程があるッ!!!」

「シャナ?」

「!!」


おおう……、ヤバイぞこれはヤバイ。振り向けば絶対魔王がいるっ


「そんなに犯され「滅相もございません!?」……ち」


めちゃくちゃ嫌味っぽく舌打ちされたよ。なんだこれ、みんなアタシへの扱いが酷すぎる。


「遅い、長い、頭悪すぎ」

「すいません…。てか後者関係ありますか」

「何か?」

「イエ別ニ。」


あああ…、今日から魔王にみっちりスパルタ教育か……。憂鬱…。








魔王に注意
(違う、そこはこれだって。)
(………あれ?)
(ねぇやる気ある?)
(モチロンデス)






−end−

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