妖精の集い

□妖精の集い
1ページ/36ページ










とある日曜日の昼下がり。




ツナは自室のベットで寝転がりながら、本を読んでいた。

しばらく頁をめくっていたが、やがてちらりと時計をみる。


「もうすぐ時間かな……ふわぁ」


ツナがそう呟いて、欠伸をかみ殺した時。






ピンポーン、とチャイムが鳴り響いた。






「!」

その音に、ツナはがばりと身体を起こした。

その拍子に読みかけの本が手元から滑り落ち、ベットを伝って床へと音を立てて落ちた。
だがツナはそれに気を留める事無く、慌てて窓へと駆け寄ると下を覗く。


玄関の扉の前にいた、想像通りの人影に向かってツナは大きく叫んだ。

「ごめん!上がってきて!」

 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ