妖精の集い
□妖精の集い
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とある日曜日の昼下がり。
ツナは自室のベットで寝転がりながら、本を読んでいた。
しばらく頁をめくっていたが、やがてちらりと時計をみる。
「もうすぐ時間かな……ふわぁ」
ツナがそう呟いて、欠伸をかみ殺した時。
ピンポーン、とチャイムが鳴り響いた。
「!」
その音に、ツナはがばりと身体を起こした。
その拍子に読みかけの本が手元から滑り落ち、ベットを伝って床へと音を立てて落ちた。
だがツナはそれに気を留める事無く、慌てて窓へと駆け寄ると下を覗く。
玄関の扉の前にいた、想像通りの人影に向かってツナは大きく叫んだ。
「ごめん!上がってきて!」