作品(小説)

□夢の中で見た貴女
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“大丈夫だよ。私は、帰ってくるから。”
ディセンダーである彼女は、笑ってた。不安な顔は無く、凛として、スパーダに笑顔を見せていた。
スパーダは、笑顔になれないでいた。なぜなら、彼女は、もう手の届かない遠くに行ってしまうからだ。それが嫌で、スパーダは、彼女に“行くな!”と叫ぶが、声が出ていなかった。これでは、彼女に聞こえない。追いかけて彼女の腕を捕まえたいが、さっきから体は、その場から指一本動かせなかった。
再び彼女は、“大丈夫。”と微笑むと小さくなったラザリスの光と共に、ルミナシアの世界樹へ帰っていく。
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