男夢

□yello eyes...
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ジャン・・・
お前と結ばれたのは…運命だったのかもな…



前髪が気になる今日この頃。
最近はいつもに増して前髪が少なくなってきている気がする。それもそのはず。今、デイバンではいろいろな問題が山ほどおきていた。

ルキーノのシマはGDのヤツらによって破壊された線路。
イヴァンのシマは酒場の遊女たちに金を渡し、GDに寝返るよう指示するくされギャング共。
俺のシマではいろいろな場所にバラバラと出現するGDのイカレギャング共。
それに加えさまざまな問題がGDのヤツらによって起こされていた。

「フゥ・・・」

電話の音が何重にも響き渡る。もう、三日は寝ていない。
眠気覚ましにミルクも砂糖もいれない、アツアツのコーヒーを飲む。

プルルルル…
リリリリン…

その間も鳴り続ける電話の呼び出し音。
頭をかきむしりたくなるが、これ以上前髪が薄くなるのは困る。
仕方なくコーヒーを置き、今にも閉じてしまいそうな目をこすり電話に出る。

「…もしもし?あぁ、ジュリオか…。
 あぁ、あぁ、わかった。その件はこちらが指示を出すまで待っていてくれ。
 ラグに後始末を頼んでおく。心配ない。…あぁ、それじゃあ、気をつけて帰ってきてくれ」

ガチャン

受話器を置き、また次の電話へと手を伸ばす。これを丸二日。
また…前髪がごっそりいくかな…

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「あぁ、わかった。俺の兵隊を送る、それまで粘っててくれ」

ガチャン

最後の電話を置いた。
イスの背もたれにもたれて、長い溜息を吐く。やっと終わった。
まだまだ電話は鳴ると思うが、今はさっきの電話で一段落した。仮眠を取ろうとしたが、いつまた電話が鳴り出すかわからない。

「・・・ハァーーー…」
「ずいぶん長い溜息ねダーリン」
「……!?…ジャン!」

俺の気づかぬうちに、ジャンが電話だらけの机の前にガムをプゥっとふくらませて立っていた。

「やぁハニー。何か用かい?」
「いーや別に。忙しそうだなぁーと思って。なんか俺手伝えることあるか?」
「や、今やっと一段落してね。その優しさだけもらっておくよ」
「ふーん…そっか」

俺がそう言うと、ジャンは黄色く濁りのない瞳で俺の顔をじっと見つめてくる。コーヒーに手をかけるが、それはジャンの行動によって止められてしまった。

「…なんだいハニー?俺の顔になにか面白い物でもついてる?」

ジャンが一気に顔を近づけてくる。あと数cmでキスできるくらいの近さだった。

「あぁついてるね。目の下にイケてる顔を一気に寝不足エロ親父にする黒いのが」
「エロいことは一切していないんだけどね」
「なぁ…何日寝てないんだ?」
「…今日で三日かな」
「ダーリン?…もう少し前髪をいたわったらどうかしら?」
「俺も、もうこれ以上いなくなってほしくはないんだがねハニー」
「・・・じゃあ…」

ジャンが脇のあるソファに座り、その横をポンポンと叩いている。

「…少し、休憩したらどうかしら?」
「……いーや、ダメだよハニー。今座ったら寝てしまうかもしれない。それにまたいつ電話がかかってくるか…うわッ」

俺がすべて言い終える前にジャンがスっと立ち上がり、俺のもとへきた。そして片腕をつかみ弱い力で俺を立たせ、ソファへ強制誘導する。

「な、なにするんだジャン」

そして、ソファのに俺を無理やり座らせた。

その横にストンっと自分が座る。その瞬間金髪の柔らかいいい匂いが俺を惑わせた。

「ベルナルド…お前働きすぎだぜ」
「…とは言っても仕方ないんだ……もどらないと…」

立ち上がりまた机に行こうとする。
しかし、それをジャンがさえぎる。手を後ろに引っ張られ、ソファに座ってしまう。
さっきまではこれだけだった。しかしこんどは肩を抱かれ、そのまま一気に上半身をジャンのほうに倒される。

「ほら…寝ろ」

-----…俺は、ジャンに夢のひざまくらをされていた。
優しく髪を撫ぜられる。下から見上げる黄色く美しい瞳。ジャンの整った顔…

「・・・ジャン」

ジャンの後頭部に手をまわし、自分のほうへ押す。

「…おわっ!?」

途端に重なった唇。舌はいれずに、触れるだけの優しいキスをした。
…一応…お礼のつもりなんだがね…

「…ったく…こんなことするために休めっつった言ったわけじゃないのよダーリン?」
「ハハハ…ハニーの可愛い顔を見ていたらつい…我慢できなくなってね」
「・・・/// ばっかヤロ…///」

赤くなって俺から顔をかくすジャン。
ジャンはいつも俺を心配してくれる。何日も休養をとってない日は「カポ命令だ」と言って俺を休ませてくれる。
幹部になる前だって少しは休めと何度も言っていた。今は恋人という立場だが、ずっと前から…ジャンは俺を心配していた…




きっと・・・





ずっと前から俺たちは





結ばれる、運命だったのかもな…ジャン。






「…ジャン」
「…??なんだよそんな真剣な顔して…」





「・・・愛してる。マイスィート…」








                  end

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反省

なんだこのグダグダ…
初ベルジャンだったのに…っ!!
なんかもうちょっとベルナルドをエロ親父にしたかったなぁ。←オイ
でも次!!次があるさ!!
よーし!次はベルナルドをドエロ親父にするるぞー!!笑

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