パロディネタ小ホール

□ファンタジーパロ
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ここはとある大陸ー
 
この大陸には“冒険者”と呼ばれる人々がギルドから依頼されるクエストをこなして生計を立て暮らしていました。
そしてここに一組の冒険者パーティーがいました。
「大人しくしたら命だけは助けてやる…だから持っているアイテム全部出せや!」
見るからに不良と思われるチンピラ共の集団に囲われていました。
政宗「…だとよ?」
鳶色の髪,右目に眼帯をつけた青年,政宗がやる気がなさそうに後ろを振り返り仲間に声をかけました。
鶴姫「まぁ,なんて口の悪い子!“出せや“ではなく”およこしなさい“と仰いなさい!」
如何にも優等生?らしい発言をした茶色の髪のボブカットヘアーに巫女衣装という少々変わった服装をした少女,鶴姫がビシッとチンピラ共を指差しながら注意しました。
幸村「鶴姫殿!突っ込むところはそこではござらぬ!」
鶴姫の隣にいた長い茶色の髪を後ろに束ね,額に鉢巻をした青年,幸村がズレた突っ込みをした鶴姫に対して突っ込みを入れました。
家康「巫殿らしいな!独眼竜はどうするんだ?」
パーティーの一番後ろにいる黒の短髪にフード付きの黄色のパーカーを着た青年,家康が政宗に聞き返しました。
政宗「Ha!返り討ちに決まってるだろ!」
腰の鞘から刀をスラリと抜き構いました。

ファイター:伊達政宗
武闘家:徳川家康
槍使い:真田幸村
メイジ:鶴姫

彼等はとてつもなく強いパーティーで恐らく大陸ーではないかと噂を立てられる程の実力者達でした。
そして今,ラスボスである魔王退治に向かったのでした。
幸村「此処が魔王城…!!」
鶴姫「なんて悪趣味な城なんでしょう!」
目の前に聳え立つ薄気味悪い城を見ながらブツブツと言いました。
家康「ところで独眼竜,モノは相談なのだがこの戦いが終わったらワシとー(政宗「なんか魔王って格好いいよな?」
家康「…………」

そして彼等はダンジョンの最奥にある魔王の間へ辿り着いた時ー
 
 
 

政宗「What?何で魔王の玉座に家康が…っ?」
魔王の間の玉座に何故か家康が座っていました。
幸村「家康殿!某達を裏切ったでござるか!!」
鶴姫「その前にいつの間に抜けて先回りしてたんですか!?」
政宗「…そう言えば途中から静かだったような…?」
3人はう〜んと家康がいつ抜けていたのか思い返していました。
家康「ワシは気付かれぬようにコッソリと抜け出し,先にこの魔王の間に着き,独眼竜達が来る前にさっさと魔王を倒しておいたのだ」
よく見ると家康が座る玉座の横の床に本来の城の主が倒れていました。
家康「ーと言う訳で現時点をもってワシが今から新魔王だ!」
政宗「なっ……何でこんな事をしやがった!?」
何故パーティーを抜け出し戦おうとするのか政宗は理解出来ませんでした。
家康「何でか?それはだな……

独眼竜が魔王が格好いいって言うからだ!!!」

幸村・鶴姫「駄目だこいつ…!!」
もう話について行けない…幸村と鶴姫はそう強く感じました。
家康「見損なったか独眼竜…っ!こんな浅らかで愚かなワシを…!!」
政宗「んな訳ねぇだろ!そんな浅らかなで愚かな家康が


好・き・だ」

家康「…独眼竜!!」
玉座から飛び降りた家康はそのまま政宗に抱きつきました。

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家康「ーって夢を見たんだが,三成どう思う?」
ニヤニヤと終始頬が緩みっぱなしの家康が今日みた夢の話を語っていました。
三成「貴様の夢の話など興味ない」
家康の顔を一度も見ずに本を読みながら言いました。
 
 

 
 

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