捧げ物
□天使はお昼寝中
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「赤也、ブンちゃんどこ行ったか知らん?」
「え?知りませんけど。」
「えー。昼飯一緒に食おうと思ったんに。」
昼休み。
仁王はブン太とお昼を一緒に食べようと思ったが、教室にブン太はいなかった。
仁王は4時間目は音楽でサボっていたため、ブン太が4時間目の終了後どこに行ったのかさっぱりわからなかった。
「また屋上で昼寝でもしてるんじゃないっスか。」
「そうかのぅ。んじゃ行ってみるかの。」
仁王はありがとな、とだけ赤也に伝えブン太を探しに目的の屋上に向かった。
屋上に着くと、赤也の予想通りブン太は横になって寝ていて。
コンクリートの上で寝て痛くないんか?と仁王は思った。
「おーい。ブンちゃん、起きるナリ。」
ブン太の頬をぺちぺちと叩いてみたけれど。
まったく起きる気配が無い。
ぐっすりと眠ってしまっている。
「(熟睡しとるのう。)」
あまりにも気持ち良さそうに眠ってるブン太を見て。
仁王は起こすのは可哀想だと思い、寝かせることにした。