捧げ物

□天使はお昼寝中
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「(良く見ると…睫毛結構長いんじゃな。)」




ぐっすりとブン太が眠っているのをいいことに。



仁王はブン太の寝顔を観察し始めた。




「(ほんと、寝てるときは天使みたいなんじゃけどなあ。)」



いつもはわがままばかり言う自分の恋人だけれど。



こんなに大人しく眠っているのは久しぶりに見たなと仁王は思う。




「(まあ、俺は普段のわがまま言い放題のブン太が好きだから別にええんじゃけど。)」




すうすうと可愛らしく眠る自分の恋人を見て、自然と頬が緩む。



仁王は素直に、幸せだと感じることができた。

















「…ん?あれ、ここって…。って、仁王じゃん。いつからいたんだよぃ。」



「んー、ちょっと前から。」




「ふーん。てか今何時?」



「1時すぎ。ちょうど昼休みじゃけど。」



「マジで?あー寝たら腹減った。仁王、購買でなんか買ってきて。」




「あーはいはい。何がええの?」



「んー適当にパンとか。あとプリンもな。もちろん仁王の金で。」



「…はいはい。」




さっきまであんなに静かに可愛らしく眠っていたのに。



仁王は少しだけ悲しくなった。







「(まあ、こっちのほうがブン太らしいけどの。)」




手早く購買でパンとプリンを買い、仁王はブン太のいる屋上に走って行った。













天使はお昼寝中


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