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□噛みついた
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先生、土方先生。
気づいてよ、俺の視線も気持ちも。



みついた



俺には片思い中の好きな人がいる。
それは数学担当の土方先生。



先生は目つきが悪くて少し怖い。
でも優しい笑顔で笑うことを俺は知っている。



俺がこの前のテストで赤点を取ってしまったとき、高杉やら辰馬がゲラゲラと笑った。
そんな中土方先生は俺の頭に手をぽんとおいて「頑張れ」と、笑ってくれた。
その笑顔がとってもかっこよくて可愛くて優しくて、俺は土方先生を好きになった。



そのテストの補習をして欲しいと土方先生に頼めば、土方先生は笑顔で承諾してくれた。
見事俺は追試に合格した。



それから俺は土方先生のいる数学準備室に毎日通った。
高杉の遊びの誘いを断って、放課後会いに行った。



そのたびに土方先生は苦笑して「またきたのか」と、俺を向かい入れてくれる。



せんせ、気づいて俺は先生が好きなんだ。



ある時もいつものように数学準備室に向かった。
ドアをノックして入ればそこにはソファで眠りについている土方先生がいた。



綺麗な顔をしている。
寝顔もかっこよくて思わず目が奪われた。



先生が起きるまで待っていようと、先生が寝るソファの下にちょこんと座って先生が起きるのを待っていた。
先生の寝息が心地良く俺の耳に入ってきて、眠くなってしまった。



駄目だ、寝ちゃだめだ。
そんな虚しい心の抵抗も叶わず俺は、眠りについた。



銀時の後ろの土方がむくりと起きあがると銀時の顔をのぞき見た。



「無防備なやつ」



そう呟くと、土方は銀時にキスをした。





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