Oh,my girl!BOOK

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『もしもし新羅さん?』

「はい、私だよ。こんな夜更けにどうしたのかな?』

『白を切るな』

「おっ、その様子だと薬を飲ませたんだね?どうだい?喜んでもらえた?」

『どう喜べと言うんです』

「んー…折原くんはさ、中2みたいなことベラベラベラベラ並べ立てて相手に付け入って、それでいて自分は危ないところまで入っていかないって所があるじゃないか。そんな折原くんから言葉と知能を奪ったら、名無しさんちゃんに折原くんの隠れた可愛さがわかってもらえるかなぁと思ってさ」

『……あれはいつになったら戻るんですか?』

「3日くらいで元に戻るよ。その間、臨にゃんを可愛がってあげて。あ、あと耳とか尻尾もはえてたら写メ送ってくれると嬉しいな」


ブチッ、


名無しさんは返事をせずに電話を切った。


完全に楽しんでいる様子の新羅にかすかな怒りを覚えながら、名無しさんは怒声と鳴き声の聞こえるバスルームへ戻った。



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