NOVEL
□これからも・・・ ※
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「どうした銀、私に何か用でもあるのか?」
私は突然銀に呼びだされ犬気の無いところへつれてこられた二人きりになるのはかれこれ数年ぶりだろう
「・・・・・・・・・・」
「銀、だまったままじゃわからない」
すると銀が重苦しそうに口を開いた
「時代は確実に移り変わるのだな・・・」
いきなりそんなことを言われて私は表情にはでないものの驚いた
「当たり前だろう、そんなこと」
「・・・・・・・・・」
「・・銀何が言いたい?」
銀は黙ったまま何も言わずにうなだれていた、私はそのまま静かに銀が話し始めるのを待つ
「・・俺は」
銀は昔からの付き合いの者には口調が元に戻る、息子であるウィードにも見せない一面がある
「みんな失った・・ジョンもベンもスミスも桜も・・・その他にもみんないなくなった」
銀の言いたいことは私にも痛いほどわかった、この最近の戦いでたくさんの仲間を失ったからだ
「なぜ俺はまだ生きているのだろうな・・本当なら法玄との戦いのときに死んでいるはずなのにな・・」
「銀そのようなことを言うな、お前の口からそんな言葉など聞き無くない・・」
「このまま赤目まで失ったら俺は・・・」
「やめろ!!!!」
自分でこんなに大きな声を出したことに驚いた、しかしそれ以上に銀も驚いていた
「そんなことを言うな銀・・私は死にはしない絶対にだ」
「でも絶対なんて無い、赤目だってわかってるだろう?」
「いや絶対だ、お前を置いて死にはしない」
本当は私も絶対などというものは信じない。しかし今だけはなぜだか確信できた