NOVEL
□秘密の関係 ※
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ジェロムが旅立っていった次の日・・・
リディアはさびしそうに一人でただずんでいた。別に話し相手がいないわけではない、話相手なら小雪だって麗華だっている。だがリディアはただそういう気分ではなかったからだ
「ジェロムはもう私に飽きちゃったのかしら・・・」
リディアはかなり深刻に悩んでいた・・・それは最近ジェロムがあまりにそっけなく接していたからだろう
「男は女が子供を産むとそっけなくなるって聞いたことあるけどやっぱり本当なのね・・・」
リディアは独り言のようにつぶやいていると・・・目元が濡れてきていた
「おい?」
リディアは急に誰かに話しかけられてあわてて目を拭って声のした方へと向いた
「リディアこんなところでなにしてるんだ?」
リディアに話しかけたのはロケットだった
「な、なんでもないわよ!ちょっと一人にして・・・」
リディアは一人になりたかった。今話しているとまた涙が出てくるから・・・
「なんだぁ?泣いてんのかお前・・・」
「泣いてないわよ!・・・・くっ・・」
「別に隠すことねえじゃねえか・・ほら何があったか言ってみろよ」
「・・・・グスっ・・グスっ・・」
リディアはロケットに抱きついて泣きだしてしまった