NOVEL
□揺れる心 ※
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ある朝、奥羽の犬達が集まって談笑していた。そんな中、一人の犬の発言によって事件は引き起こされる・・・・
「なあ、ジェロムはGBみたいにいなくなったりしないよね・・・」
いきなり何を言うのだろうと思ったでもそれはウィードの本音なのだろう。総大将としては決して言ってはいけない言葉を俺の前で言った
「ごめんジェロム。何言ってんだろう俺・・・・・」
好都合なことにその言葉は俺以外には聞こえて無かった。周りも各々話していたからだ
俺はウィードを安心させてやろうと思った
「ああ、大丈夫だお前と生涯共に居ると誓おう」
「・・・・・・・・・・え?////」
ウィードは顔を真っ赤にしていた
それと同時に周りの空気が一瞬にして凍った。ちょうど周りの会話が途絶えたその一瞬の間に俺はしゃべってしまったのでその場にいた全員に聞こえてしまったからだ
そして全員が俺の方を見ていた
「あ、あんた何言ってんのよ!!」
リディアはパニックになっていた
「何ってウィードに共に居ると言っただけだが?」
俺は何故みんなが驚いた顔をしていたのか分からなかった
「ジェロムお前その言い方だとまるでウィードに愛の告白してるみたいだぞ?」
狂四郎が言った
言われてみるとそうかもしれない・・・ってことは俺はかなりまずいことを言ってしまったのではないだろうか
「リ、リディアちょっと待て俺はそんなつもりでは」
「もうジェロムなんて知らない!」
そう言って逃げるように走っていってしまったリディアを俺は追いかけた