NOVEL
□優しい青空 ※
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「ジェロム・・・・好きだ!」
昨日ウィードに言われた言葉が頭を離れない・・・・
(なんであんなことを言ってしまったのだろう・・・・・)
俺は昨日の夜のことを思いだしていた・・・
「ジェロム・・・・好きだ!・・・だから俺とずっと一緒にいてくれないか?」
いきなり俺は犬気のない星がきれいな丘へ連れてこられて告白された。俺らはもう周りからは恋人同士だと思われていた。しかし実際のところは少し違ってまだどちらからも告白してなかったのだ。
「スマン、ウィード俺はその気持ちには答えることはできない・・・・」
「どうして?じゃあなんであんな思わせぶりな態度をとっていたんだよ?好きだと思っていたのは俺だけなのかよ!」
「ち、違う!そうじゃなくて・・・」
「そうじゃなかったら何なんだよ!もういいよ!」
そう言うとウィードは走っていってしまった・・・・・
話は戻って・・・・・・
あれから眠れずにその場にたたずんでいた俺は朝になるまで俺は合わせる顔もないままみんなが寝ているところへ戻っていった、
「あれ?ジェロム、ウィードと一緒じゃないの?」
メルが心配そうに聞いてきた。もうみんな起きている時間だメル以外の犬も俺がウィードと一緒にいないことに驚いていた。
「なに驚いているんだ?」
俺が聞くと
「ウィードがどこにもいないんだ!」
メルがあわてたように言った
(ウィードがどこにもいない?まあ昨日あんなことがあったからな・・・・)
「まあすぐに戻ってくるだろう」
俺が言うと
「そうだメル、ジェロムの言う通りだぞ」
赤目が落ち着かせるように言った
しかし昼になってもウィードが戻ってくる ことは無かった
そこで周りの犬達も騒ぎ始めた・・・
「やっぱりおかしい!探しに行こうぜ!」
狂四郎がたまらずに言い出した
「わかった、私とジェロム、狂四郎、GBで探しにいってくる」
赤目がそう言ったあと俺らはバラバラになってウィードを探しにいった。