ただ君と、甘い幻に浸る

□もう部屋から出ないでござる…
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(※剣心壊れてます。キャラが。)




「おはよう、薫殿、弥彦、左之。」

「剣心!おはよう。」

「おう、いつも早ぇな。」

「あら?優は?」


朝餉の支度をしていると薫殿が聞いてきた。

そう言えば姿を見ていないでござるな。

「ちぇっ、優の作った飯が食べれると思ったのになー。」

「何よ!文句あるなら食べなくて結構!」

「わっ、ちょ薫ー!」

「少し様子を見てくるでござるよ。」

「頼んだわよ。こらっ弥彦ーっ!」


やれやれ、今日も元気でござるな。







「優殿、起きてるでござるか?」


一応外から声をかけてみたものの…


「返事はなし、か。」

まだ眠っているのでござろうか…

そう言えば昨日、何やら顔色が悪かったでござるな。


「失礼するでござるよー。」


障子を開けたそこにいたのは、うずくまっている優殿。

「優殿?どうしたでござるか?!」


「あ、剣心…ったた…大丈夫、これは…」


お腹を押さえて苦しそうな様子。
ま、まさかっ…!


「優殿!拙者恵殿を呼んでくるでござる!!」


「はぁ?!いや、ちょっとまっ…」

まさか優殿っ…!!




子供ができたのでござるかぁぁぁ?!








「あら、あらあら…」

「はは…お世話かけます…恵さん…」

「大変ね、重いと辛いでしょう?」

「なれました。」

「め、恵殿…?」

何が何やら拙者はさっぱりわからんでござる…

「剣さん。」


「は、はい!」


「……勘違いよ。」


「…へ?」


「だから、ただの勘違い。優ちゃんは月のものが来てるだけ。」

「生理だね。女の子の日です。」



………えぇぇ?!

「それにしても驚いたわ、剣さんたらいきなり…」

「あぁぁ恵殿っ!」


「「優殿に子が宿ったでござるー!」って叫びながら入って来るんですもの。」


は、恥ずかしい…
勘違いにもほどがあるでござるっ…


「は?いやいや誰との子ですか。ていうかそんな相手いないし。剣心、ほぼ毎日顔見てるのになぜに勘違いしたの…どうやったら子供ができるか知らないわけじゃあるまいし。」


「おほほほ、…これを飲めば痛みは治まるわ。」

「ありがとうございます。」


「それじゃあね。」


面目ない…

拙者、穴があったら入りたいでござる…


ん?

「優殿、先ほどその様な相手はいないと…」

「あ……」

「せ、拙者は…っ」

「剣心、まぁまぁ落ち着いて…」

「拙者は優殿と恋仲ではこざらんのかぁぁっ!」

「いや泣くほどのこと?!」

ひどいでござるーっ!
拙者はっ…拙者は…っ


「優殿に触れたくて仕方ないのに!」

「変態くさいよ。」

「寝ぼけた時に呼ぶ声に赤くなった顔、それに寝顔を見るたびに理性と戦っているのでござる!」

「いつのまに見てるんですか覗きですか、」

最近は接吻すらままならないというのにっ!


「優殿は拙者の事好きではござらんのか…?」


「好きです大好きですもう可愛くて可愛くて…」


「……可愛くて、は余計でござる。可愛いのは優殿でござるよ。」

「そう、かなぁ?」

「でござる。」

「ふーん、目、悪いんじゃない?」

「おろ?!」

「だって可愛いって言われないし思わないし。」


「それは周りの男が優殿の魅力に気付いてなかっただけでござる、気づいたのが拙者でよかった。」


よし、この調子で行けば接吻くらいは…


「優殿…」


「確信犯。」


「え?!」


「このままいけばちゅーくらいできるかも、なんて考えてない?」


「そ、その様なことは…」


何でばれたのでござるか?!

もしや優殿は心が読めるのでは…
あぁっ!それだったら拙者の邪な気持ちがだだ漏れでござるぅっ!!

「口にでてるよ。」

「なんと!」


「…壊れてきた…」

「壊してるのは優殿でござるのだが…?」


こうなれば行動あるのみ!でござる!


「けんしっ…ん、んーっ!」


やはり、柔らかい…
それに凄く…


「甘美いでござる…」


「っは、はぁ…」


もっと食べたいでござる。

「おまっ………っでてけバカあぁぁぁぁっ!!」


「お"ろ"っ…」


み、鳩尾に入ったで…ござ…る…かはっ…



やるでござるな…






「はぁ、剣心って、バカねぇ。」

「薫殿…」


「押し倒しちゃえばいいじゃない。」

「おしたっ…お?!」


か、薫殿はその様な事をいう娘ではっ…


「ま、私も協力してあげるわっ!」


女は…怖いでござる…



end


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