大地の翼U
□不服師弟
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あの真っ白の世界から戻って目が覚めると
そこには明だけじゃなくて
『骸!?・・・・と、誰だこのカエル!?』
・・・・が、居た
「ガーン・・・・ミー、ショックで絶命の予感」
「ならばそのまま死んでおきなさい」
『え・・・・え?』
いや本当に誰っ!
でもこの服装・・・・どっかで見覚えが?
つか何でここに骸がいるの!?
だって・・・・こいつ
『幻覚じゃ・・・・ないよね?』
「おや、さすがですね真宵」
『あんたに褒められても嬉しくない』
・・・・つまり考えにくいけど
こいつ復讐者からの脱獄に成功したってこと?
「クフフフご心配なく。僕が自らの手で直接あなたを倒す日も遠くはない」
チョイス後の脱出の時に宣言した通り
でもならなんでこんなところに・・・・?
てか、今お喋りしてる場合じゃないし!
『明、現状は!?』
「あまり芳しくないようですよ」
『あんたに聞いてないんだわ!』
「クフフ・・・・懐かしい反抗具合ですね」
本当にさらにむかつく感じになったなこいつ
まじシバき熨してやりたい!
いやでもそれより・・・・
「真宵ネーサンー!」
『ちょっ何抱き着いてんの///!?』
「!、照れてるネーサン初めて見ました・・・・斬新ですー」
『いやっ離してっ・・・・!』
ひょろそーなくせに力強すぎこのカエル!
密着しすぎだし!
どーにかしろムク・・・・
バサァ!!
「イイ加減にシテ?アホガエル」
「おおーいたんですねバカ鳥」
明がカエル男を引っ剥がしてくれた
そして守るよーにその翼で私を包む
「"マヨ"ならトモカク、マヨはオマエなんか範囲外ダ!嫌ガラセしないでクレル?」
「でもその人も真宵ネーサンには変わりないのでミーには問題ないですー」
「自分本位ダネー、あーヤダヤダ」
「ミーは"真宵"ネーサンの言いつけ通り素直な良い子に育ったんですー」
『・・・・・・・・。』
・・・・いやなに?喧嘩?
明がこんなに人に暴言吐くとこなんて
初めて見たんだけど・・・・びっくりだよ
『明、こいつ誰なの?』
「気にシナクテ大丈夫な野生のカエルだよ」
『すっごい悪意こもってるね』
しかもそんな良い笑顔で
「ミーは真宵ネーサンと運命の赤い糸で結ばれた弟弟子ですよー」
『こっちはこっちで意味わかんねぇ』
でも、ん?・・・・弟弟子?
『骸、説明』
「はぁ・・・・そうですね、いつまでもこの茶番が続きそうですし」
珍しく骸が本当にやれやれとした顔をしてる
そしてカエル男を指さして
「コレは"真宵"が9年程前に拾ってきた、"あなた"の弟弟子です」
『・・・・は?』
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