大地の翼T
□恵みの村雨
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私らが並中に着いた時にちょーど「待ってるぞぉ!」て
ロン毛がどこかへと去っていったとこだった
山本はどこまでも穏やかそーで「あぁ」と答えるだけ
『山本ってば相変わらずだね』
私が声をかければここにいた4人
ツナ、山本、バジル、リボーンが振り返る
「マヨ!それにお兄さんも」
「遅れてスマンな!こいつを連れて来たんでな」
「買tァラオーッ!!」
ぷ、ナイスツッコミだツナ
ファラオ・・・・確かに今私の隣にいる人物はそーとらえられたって仕方がない
だって包帯でぐるぐる巻きにされてんだし
そいつはハッと反応するとフゴフガッと喋りながら包帯を取り始めた
「!、ち・・・・違うっス!俺っス!!」
『ロマーリオさんが"これが男の治療だ"とか言って大ざっぱに包帯巻きつけたんだよ』
「狽イ・・・・獄寺君!?」
御名答♪
ツナは少し不安げに訊いた
「怪我大丈夫なの?」
「安静が必要なのだがどうしても行くと言うので手を貸したんだ」
それに答えるのはここに来る途中に迎えに来てくれた笹兄
当の本人はギロッと笹兄を睨みながら言った
「借りてねぇよ!勝手についてきたんだろ!!・・・・久々に2人だったつーのに(いや、正確には明もいたがよ)」
「♪」
『?、最後なんて言ったの?』
「極限に俺も聞こえなかったぞ」
「!、な・・・・なんでもねぇよ!!」
なんだこいつ、訳が分からん
明にはハッキリ聞こえたみたいでなんか笑ってるけど
後でなんて言ったのか訊いてみよ
つーか確かに手は借りてなかったかもしんないけど
笹兄は獄・・・・は、隼人が心配でついてきてくれたってのに
って、名前呼び難い・・・・///!!
「とにかく!勝負の行方も知れずに殺られたらたまんねぇからな」
「心配性なのな」
「おめぇがお気楽すぎんだよ!」
ごもっともな話だ
「さぁ行きましょ・・・・うっ」
『ちょ!!』
そんなこんなで1人歩き出そーとしたごー、じゃなくて隼人
でも元気そーに見えてもやっぱり重傷者なわけで・・・・ばたっと倒れてしまった
「獄寺君!」
「大丈夫ですか獄寺殿!」
「やっぱこいつバカだな・・・・」
ごもっともな話だ
私もリボーンの呆れ声に頷くのだった
「♪」
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